戦略コンサルティングの本質

戦略コンサルの本質 What's Strategic Consulting?  一戦略コンサルの個人的見解・徒然日記

proposal with issues

2006-07-04 | workstyle
論点のある提案書を書こう!
(問題のある提案書を書こう、ではない。)

コンサルティング業界は、いわゆる業界内で動くことが多い。
(ただし、Employment Agreement上は、退職後1、2年は同業他社で
働くことを禁じている条項があることが多い。
でもこれって、有名無実化してると思うけど。)

すると、いろんなカルチャーやプラクティス、ワークスタイルが
同じ会社で交じり合う(?)、中には反目することがある。

提案書を書くにしても違いがでてくる。
(戦略部門または戦略Gに居たとしても、そのヒトの力量で違ってくるのだけど。)

1.アプローチ型
2.論点型

1.会計事務所系やIT系にありがち。
現状把握、分析、施策策定、といった箱矢印が並ぶも、
小項目が競合分析、環境分析など抽象的なものにとどまり、
「結局、何をするの?」という感じ。
タイトルを変えるとどこでも使える、といういわば汎用タイプ。
コンサルを使い慣れた(または厳しい)クライアントからすると、
「ウチのためにホントにやってくれるの?」という疑問を湧かせる。
業界他社事例がバックアップでついたりする。

2.いわゆる「落とし所」としての大論点または仮説が決まっており、
これら(が正しい、適切であること)を検証するための
一連の「論点」= ○○はXXか?(質問)が記載されている。
(仮説=論点に対する暫定的な答え)
5W1H式の質問よりは、YES/NO Questionの方がベター。

1.の場合、他者が書いた提案書を実際にケースで回すことになると、
大変です。
特に、クライアントとコンタクト取れないとなると。

ロジカルシンキングとか、イシューツリーという理屈はわかっていても、
論点型の提案書を書けるCL(ケースリーダー)やPM(プロジェクトマネジャー)は
少ないです。