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My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

つくば市風車問題。つくば市民の方にお願いです。

2006-03-19 09:37:47 | つくば市風車問題
POMさんからのコメントによれば、つくば市長は平成16年末に当選したそうなので今回の回らない風車の企画立案、事業決定には関与していものと思われます。

これで、今までの他人事のようなコメントが腑に落ちました。もちろんだからといって他人事でいいことにはなりませんが。市長ですから。まあとりあえず首謀者ではないということですね。というか、自分が意思決定に関わっていないのなら、かえって厳しく原因の追求がしやすいのではないでしょうか。

昨日、日テレでこの問題が取り上げられた影響でしょう、当ブログへのアクセスが急増しています。おそらくその中にはつくば市民の方も大勢含まれていると思うので、いくつかお願いがあります。

以前、私はつくば市の風車は「日陰に取り付けられた太陽光発電装置」だと書きましたが、テレビを見て「日の当たらない地下室に取り付けられた太陽光発電装置」だ!に考えを改めました。そのぐらいひどいです。

私の見た映像では、風車は周りを建物に取り囲まれていました。新聞や様々なブログなどで、実際に設置された風車の3倍の大きさの風車で発電量が算定されていたことが取り上げられていますが、乱暴な言い方をすればそんなのぜんぜん関係無い状況です。

要するにどんな風車だろうが風が吹かなければ回らないということです。ここで私が言いたいのは風車に罪は無いということです。この件で風車は役に立たない無用の長物という間違った認識を、つくば市民の方に持ってもらいたくないのです。

次にお願いしたいのは今後の対応です。つくば市は早稲田大学に善後策を求めているようですが、方法はただ一つ。風車を風の吹く場所に移設することのみです。

つくば市内に、良く風が吹くところがあれば幸いですし、もしなければ日本全国、いや海外でもいいではないですか。引き受けてくれる自治体がなければ、NPOやNGOの力を借りるのもいいかもしれませんね。

そして子供達には移設されて、回っている風車を是非見せてあげてください。きっと喜びますよ。

それから最後になりますが、この事件の首謀者の責任を徹底的に追及してください。私には早稲田大学が、1,750万円の報告書を勝手に作って、一方的に風車の売り込みに乗り込んできたとは思えません。だれか早稲田大学と通じた人物がいるのではないでしょうか。

私も、テレビ、新聞、他のブログを見て推測でものを書いているわけで、内容が事実と相違していることがあるかもしれません。そんな時はご意見やご指摘をよろしくお願いします。

つくば市の風車、風があれば回ります。風車に罪はありません。

2006-03-18 09:14:17 | つくば市風車問題
新聞報道では風車自体に欠陥があるかのように報道されていますが、風があればキチンと回るようですね。→スライド 1(リンク先のスライド中、「動画」をクリックしてください。)

やっぱり回っている風車はいいですね。
早稲田大学を擁護する気はまったくありませんが、風車に罪はありません。

会計検査(つくば市風車問題)

2006-03-17 18:31:15 | つくば市風車問題

茨城新聞より)
つくば市などが小中学校に設置を進めている発電用風車が当初計画通り発電していない問題で、会計検査院は十五日、環境省の補助金が適正に執行されているかを調べるため、市に対し実地検査を行った。会計検査院は環境省からも説明を受け、今後の進め方を決めるという。
 実地検査は同日午前十一時前から午後五時すぎまで、同市谷田部の市役所で行われた。会計検査院の職員三人が、小野寺清助役や直井光二環境保全部長らから、補助金の申請から交付までの手続きや風車発注に至るまでの経緯について、交付申請書などの関係書類を確認しながら事情を聴いた。
 会計検査院の職員らはさらに、大穂中や谷田部中など三校で市側の説明を受けながら、設置された風車の稼働状況を確認した。
 この事業は、二〇〇四年度の環境省の補助事業に採択され、同省の交付金一億八千五百万円と市負担金一億千五百万円で、市内十九校に早稲田大が技術移転したダリウス・サボニス型風車(出力十㌔ワット)が二十三基設置されたが、稼働率が予測を大幅に下回るなどの問題が発覚。
 また、市民団体の指摘で、早大が一昨年の基本計画策定時に年間発電量を試算した風車は、設置された風車と出力特性が異なることなどが判明。市は十七日にも早大に対し、法的手段を含む、対応を決める方針だ。

以前この事業は会計検査の対象となると書きましたが、その時は一般論として書いただけで、この時期に会計検査院が乗り込んで来るとまでは考えていませんでした。

何も悪いことをしていなくても会計検査はなんとも言えない緊張を強いられます。まして、後ろめたいことがあるとなると、つくば市の職員はかなりキツイのではないでしょうか。

昨日のブログにコメントいただいた、つくば市住民の方の情報では、ほとんど実態の無い風車選定委員会の委員長でもあるつくば市助役と早稲田大学の橋詰教授は周知の仲だったようです。

選定委員会が実態の無いものだっただけでも問題ですし、知り合いの早稲田大学の教授から技術移転された風車メーカーの、それもほとんど実績の無い10kw風車を選定し、技術移転に関するロイヤリティーが早稲田大学もしくは橋詰教授に還元されていたとすればこれは、単なる税金の無駄遣いでは済まされない問題ではないでしょうか。ある方はこの件を「環境詐欺」と言っています。

会計検査院から調査官が3人乗り込んで来たとなると、補助金の返還を求められる可能性が高いのではないでしょうか。というか、これで補助金の返還を請求しないのであれば、会計検査院の存在意義が疑われてしまいます。

つくば市は早稲田大学を提訴するようですが、会計検査の内容から、補助金の返還を求められそうだという感触を持ち、その責任を回避するためには、法的手段に訴える必要があると判断したのではないでしょうか。あくまでも推測ですが。

責任のなすり付け合いが司法の場に舞台を移すこととなり、これで今までわからなかった事実関係が明らかになる可能性が出てきました。

今後ともこの問題を注視していきたいと思います。



つくば市は勇気がある。(まわらない風車問題)

2006-03-16 22:13:44 | つくば市風車問題
つくば市に設置された風車を製造したイーアンドイー(株)は早稲田大学TLOから技術移転を受けています。ということは風車が売れると早稲田大学もしくは橋詰教授にロイヤリティーが渡るということでしょうか。コンサルティング料1,750万円以外にも当初の予定だと75機分のロイヤリティーが支払われていたかもしれないわけです。(すでに23機分は支払われているのですね?)

しかも10kwタイプは設置の実績もごく限られているようです。イーアンドイーのホームページでは1箇所しか確認できません。

行政というのは事業を実施するときに非常に実績にこだわります。これは失敗したときの逃げ道を作る、あるいは議会等への説明が楽というようなろくでもない理由によるものと思われます。

で、初めから実績がある会社や製品なんて無いんだから、そんなこと言ってたら新しいことなんか何にもできないじゃないか!と少数勢力が抵抗する。というのが普通の役所の光景なのです。

ところがさすがつくば市です。勇気があります。実績や前例などまったく無視です。ほとんど実績が無い風車を一挙に75機導入することを決断したのです。ついでに風が無いと風車は回らないと言う常識まで無視してしまったわけです。

この事業計画の発案者は誰なのでしょうか?最終的な責任は当然ながら市長にあるとして、事の始まりはどこにあるのだろう。

風車3号機が故障停止しました

2006-03-15 22:01:40 | 風車の故障
17:00少し前に風車3号機が故障停止しました。原因は不明です。同じ現象で3月5日と2月の初めにも風車が停止しています。すぐに風車へ行って再起動しましたが、原因がわからないというのは不安です。

風車が故障すると三菱重工長崎造船所にも、電話とFAXが行きます。遠隔監視装置もあります。ですから状況は把握しているはずですよね。

それから、本来であればそろそろ来年度の風車保守点検委託について正式な見積り依頼をしなくてないけない時期となりました。しかし、その準備が整いません。事前に徴収した参考見積りが当方の予算額を大きく上回っていたため、保守内容について見直しをお願いしてあるのですが・・・

今日は宮崎県日南市の風力発電事業について市民の方からご質問をいただきました。当町の風力発電事業の採算性と風車を建てて良かったと思うかという質問でした。また、日南市の計画の事業費や予定発電量などが記されておりそれについての感想を求められました。

私は当町の風力発電事業の結果に今のところは満足しているが、20年間無事に運転できるかについは心配していることや、日南市の計画の数値が正確であれば事業としての採算性には問題がなさそうなことなどを回答しました。

また、アドバイスとして、風力発電事業が終了した際には確実に風車を撤去することを事業者と約束し、また、それが可能なだけの資力のある事業者かどうかを確認することを勧めました。

また、計画の設備容量は1万kw未満とのことでしたが、最低限の環境影響調査は実施しその内容については公表されるべきだともアドバイスしました。

日本全国で風車の建設計画が明らかとなり、そのうちのいくつかでは、景観問題などで反対問題が起きています。私は基本的には風力発電を推進する立場ですが、できることなら多くの方に賛成してもらった上で風車の建設を進めていけたらよいと思います。そのためには、情報公開と地道な啓発活動が必要だと感じます。

つくば市の教育長って○○ですか?(つくば市風車問題)

2006-03-14 21:31:38 | つくば市風車問題

(常陽新聞)より
つくば市が小中学校に設置した小型風車がほとんど発電していない問題で、柿沼宜夫市教育長が三月議会で「税金の無駄遣いではなく価値ある投資」と答弁、波紋を呼んでいる。

八日に開かれた本会議で、金子和雄氏(新社会)の一般質問に答えたもの。

柿沼教育長は答弁で「教材では、回ろうが回るまいが、なぜ、どうしてということが科学教育、環境教育、エネルギー教育でひじょうに大事。そういう意味ではひじょうに価値ある投資だった」と発言。

さらに「科学の世界は失敗の連続。そういう積み重ねで成り立ってきている。あと百年、二百年たってしまえば化石エネルギーはまったくなくなってしまう。子供たちはいまどんなエネルギーが必要なのかと考えたときに、必ず風車とか太陽エネルギーとかを言う。それをつくばではいち早く子供たちに動機付け、モチベーションを高めた。そういうことを考えれば、税金の無駄遣いではなく価値ある投資だった」と述べた。

九日の本会議一般質問で永井悦子氏(市民ネット)がこの発言を取り上げ「開き直った発言で、納得がいかない」と問題提起し、「子供たちは、大人の愚行をちゃんと見抜いている。子供たちが風力発電に対してどのような印象を持ってしまうか、もう少し真剣に考えるべき。失敗をチャンスとするなら、失敗の原因をしっかりと説明すべき」と指摘した。

永井氏に対する教育長の答弁はなく、代わりに直井光二環境保全部長が「安全対策に配慮した上で今後の活用を進めていきたい」と述べるにとどまった。

開いた口が塞がらないとはまさにこのことか。自分たちの過ちを認め謝罪するどころか、詭弁にもならない虚しい言葉で市民や子供達を欺こうとするとは。この教育長がどんな経歴の持ち主か知りませんが(知りたくも無いな)まったくこんな人間がつくば市の教育行政の責任者かと思うと、悲劇としか思えません。

この教育長は答弁の中で科学の世界に言及しているが、科学の重要な要素に「何が起こりうるか推測、想像すること」があると思うのだが、つくば市の教育長には推測、想像する能力がまったく欠如しているらしい。今回のつくば市の失敗は科学でも何でもない。

風の吹かない所に風車を建てるような愚かなことをしておいて科学を語るな!

つくば市で実際に起きた(起きている)事実と今回の教育長の答弁を照らし合わせてみると、今回の発言は本当に問題です。責任をとるべき失言だと思います。

つくば市民のみなさんはどのように考えているのでしょうか?


公園にマイクロ風車が設置されました。

2006-03-13 21:52:17 | 風車日記
今日は午前中、観光商工課の職員に現在建設中の観光公園に連れて行ってもらいました。その公園に小型風車と太陽光発電パネルを電源として点灯する、ハイブリッド街路灯が付いたのでそれを見てきました。

公園が建設中なのは知っていたので、おそらく街灯が必要になるはずだと思い、せっかくの観光公園ですから、単なるありきたりの街灯ではおもしろくないし、町の総合計画でも新しく公共施設を建設するときは新エネルギーを導入することになっているので、ハイブリッド式の街灯を紹介したところ、とんとん拍子で話が進み、わずか3基ですが設置されることになりました。

先週、現地を確認にいったところすでに基礎が出来上がっていて、なかなか風の吹きそうな良い場所だなと思い、設置場所をどうやって決めたか確認してみると、風車メーカー(ゼファー)の担当者が現地へ足を運び場所を選んだそうだ。もちろん、風が当たりそうな場所だと思い設置を勧めたのですが、メーカーが現場を確認してくれるとは思っていませんでした。

ゼファーの担当者は2回当町を訪れ、かなり熱心に自社の製品について語っていったそうです。私は残念ながら同席しませんでしたが、今回発表された直径1メートル超の風車もかなり期待できそうですし、小型風車の業界にもがんばっている人たちはいるのです。だからなおさらつくば市の事件が腹に立つのですが。

今日見た風車は無風にも関わらず時折ぐるぐる勢いよく回っていたのですが、これが電動アシストだということです。風が無くても一定間隔で風車を強制的に回し、今までだったら回らなかった微風を捕まえようということらしい、カタログによればこれで発電量がかなりアップするということだ。

実験データが見られるわけではないので、にわかには信じがたいのですがそういうことらしいです。以前、点灯可能時間には風車の発電量は加味されていないと聞いたことがあります。風車が回らない所に設置された場合、過大表示だとクレームが付くのを恐れてのことのようです。要するに風力発電部分はあてにならないということでしょう。

確かに街中に設置した場合は風車が回らないということは十分考えられます。設置するなら、港の周りの公園や川沿いの散歩コースなどが良いのではないでしょうか。

日本型風車ガイドラインの策定について

2006-03-12 21:59:24 | 風車日記
今日は夕方から強風が吹き、時折風車が突風にあおられ停止しています。
ひどいときには、10分間の中に風速が9m/s台から30m/sまで出現しています。風車にとって非常に過酷な条件です。

はっきりした日程は決定していませんが、4月中には当町風力発電サイト内に高さ45mの風況観測ポールが設置され、また風車にはひずみ計が設置され、風の乱れに関する観測が始まるはずです。

これはNEDOの事業で日本型風車ガイドライン策定のために、強風(台風)、風の乱れ(複雑地形)、落雷について観測研究するものです。日本全国で観測が行われるようですが、当町では風の乱れてついての観測が実施されます。

これにより得られたデータと現在の風車の設計を照らし合わせて現在の設計が最適なのかまで検証することになると思います。当町では風力発電の事業期間を20年と想定していますがこの研究の結果によってはその前提が揺らぐことも考えられます。

これらの研究は日本の風力発電にとって重要な研究になると思いますが、ちょっとタイミングが遅すぎるのではないかとも思います。こういった研究を国内のサイトで独自に続けて来た風車メーカーはないのでしょうか。

御前崎市の風車が故障停止中

2006-03-11 21:30:25 | 風車の故障

御前崎市の海洋公園・マリンパーク御前崎のシンボルになっている風力発電所「くるくる」(出力660キロワット)が原因不明の発電機トラブルで1月末から運転を停止している。メーカーが懸命に調査しているが、早くても復旧は6月以降。半年近い長期停止は必至で、観光イメージや売電収入への影響を心配する声もささやかれている。
 くるくるは「風の見えるまち」をキャッチコピーにする御前崎町(現御前崎市)が平成14年3月に総事業費1億9000万円で整備した。当時の宿泊組合や観光協会が「風車が止まっていたら宿泊料金無料」という宿泊パックを売り出すほど、風を受けて勢いよく回るくるくるの姿は市民や観光客の人気を集めている。
 故障したのは1月26日。これまで計4回の原因調査を行ったメーカーは発電機内の抵抗器などの不調を確認し、大規模な修理か発電機の交換が必要と判断した。ただ、引き金となった原因は依然不明。10年以上の耐用年数があるはずがまだ4年しかたっておらず、市は「原因が分からなければまた同じトラブルが起こりかねない」と徹底調査を求めている。
 風力発電機はデンマーク製。修理や交換は海外からの部品調達が必要で費用は1000万円以上、工期は数カ月単位に及ぶ。発注からの納期は修理の場合で3カ月、交換では5カ月かかるとされ、復旧が夏の観光シーズンに間に合わない可能性も出ている。市は3月中にも原因を特定し、修理か交換を発注したい方針だ。
 停止中は売電収入が得られない。くるくるは運転開始以来、海洋公園内の照明灯などの電気を自給し、余った電気の売電で年間約2000万円を安定して稼いできた。本年度は9―11月にも故障で停止し、昨年度比5割減の1000万円しか売電できていない。風が強い書き入れ時の1―3月は800万円が見込めたが、今年は170万円。当然新年度も復旧するまでは発電量、売電収入ともゼロとなり、風力発電所としての存在自体が揺らぐ。
 市商工観光課は「売電収入ゼロは痛手。大切な観光資源でもあり、1日でも早く回したいが…」と苦り切り、市観光協会も「なぜ回っていないのかと観光客から問い合わせがある。7月1日の海開きまでには復旧してほしい」と風車の“勇姿復活”を待ち望んでいる。(静岡新聞)

1月末から止まっているとは知りませんでした。当町の風車より少し先輩ということで、運転開始後4年しか経っていません

発電機の故障で原因不明ということで3月中には、発電機を修理するか交換するかの方針を決定し発注したいということだが、ちょっと時間がかかり過ぎのような気がします。実績十分のヴェスタス製だがどうしたことだろう。

発電機の耐用年数は20年ぐらいはあると思うのですが、瑕疵担保期間が過ぎていればすべてユーザー側の負担でしょうか。修理費用と営業損失で相当の打撃ですね。また、発電機の交換の場合、工期が5ヶ月かかるというのも長いような気がしますが、業界では一般的なことなのでしょうか。

こういう記事を見るととても他人事とは思えません。当町では今のところ災害に備えた保険にしか加入していませんが、機械故障や営業損失に係る保険にも加入したほうが良いのでしょうか。

どのぐらいの割合でどの程度の故障が発生するのかわからないので、検討の材料がありません。運転データさえ公開していないサイトがほとんどなので、故障に関する情報公開はやはり難しいでしょうね。