My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

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日経朝刊に風力発電の記事が

2010-01-11 16:59:01 | 風車日記
今日の日経朝刊は「環境法制、企業に逆風も」、「風力発電に
環境アセス検討」、「建設遅れ・手控え懸念」という見出しと
ともに、企業が負担を過度に受け止めれば対策も進まないとい
う内容の記事が掲載されました。併せて太陽光と比べて差別さ
れているという指摘も(苦笑)。

また、別のページには「風力先進国デンマーク」、「発電の過
不足隣国と融通」、「安定供給へ政府が送電網」という記事も
ありました。

記事によればデンマークには約5,100基の風力発電機があるそう
うです。日本はおよそ1,500基です。デンマークは九州ほどの面
積に日本の3.4倍の風車が建っていることになります。
デンマークでは新規の風力発電会社に対し、株式の20%以上を
地域住民の協同組合などの所有によることをを義務付ける法律が
09年にできました。現在発電機の約15%は組合などが保有してい
るそうです。

また、送電網から発電所までの送電線建設を政府が担い、風力
発電による出力変動はノルウェー、スウェーデン、ドイツなど
と電力を融通しあうことによりカバーしていることが解説され
ています。

島国の日本は国内で出力変動を調整しなければなりません。
北海道、東北、東京の各電力会社が地域間融通を行うことが先
日発表されましたが、政府が本気で温暖化対策に取組むのであ
れば北海道と青森の間の連系線を国営で増設するぐらいのこと
があっても良いのではないでしょうか。

最近の風力発電の記事は社会面で取り上げられることが多いの
ですが、今日の日経の記事は珍しく読む価値があると思いまし
た。まあ、風力発電に携わる人にとっては知っていて当然のこ
とばかりなのかもしれませんが、それ以外の人にとっては意外
なことも多いのではないでしょうか。