My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

静岡新聞 風力発電特集

2010-01-04 21:50:30 | 風車日記
今朝の静岡新聞は2ページぶち抜きで風力発電を特集。
まあまあの内容です。

メインの見出しは「温暖化防止へ風力発電」です。
その他、「新エネルギー利用急務」とか「強い逆風も」
というような見出しもあります。

また、記者が山梨大学で低周波音を体感できる「低周波
ボックス」に入り取材をしています。
「これから20Hzの音を出し音圧を10dbずつ上げます」と
言いつつ、実はその前からすでに20Hzの音を出していた
というような実験も行われています。

記者の感想は「確かに耳で聞こえない間は、何も知覚で
きなかった」ということです。また健常者と聾者と閾値
を比較して、耳が聞こえる人は日常生活では聴覚を通し、
低周波音を検出していることが分かる、としています。

記者の『ではなぜ「聞こえない音」の苦情はたえないの
ですか』という質問に対し山田伸志山梨大学名誉教授は
『音による物理現象だけでなく、苦情者側の心理や音源
に対する感情など、さまざまな問題が複合的に絡み合っ
ているケースもある。一部による「低周波音は恐ろしい」
との警告が効きすぎている場合もある』と回答していま
す。

以前この山田名誉教授の講演を聞いたことがありますが
風車に賛成でも反対でもない中立の立場でのわかりやす
い内容だったと記憶しています。

また風力発電推進の立場から上田隆之経済産業省大臣官
房審議官、反対の立場から山本里子風車問題伊豆ネット
ワーク代表(元中学校の理科の教諭)の意見を掲載して
います。反対の意見の中に、「補助金は省エネ技術開発
に投入し、新エネルギーも小規模発電で地域電力を賄う
方向に転換すべきだ」とありますが、省エネ技術で温暖
化や化石燃料の枯渇などの問題を解決できると思ってい
るのだろうか。また、小規模発電で地域電力を賄うとい
のは具体的にどうすれば良いのでしょうかね。

南伊豆町で現在試運転中の電源開発の風力発電所(2MW
×17機)の空からの写真が掲載されていて、「2009年度
内の操業開始を目指すが、地元住民らは強く反発する」
と書かれています。この表現だと地元住民がみんな反発
しているように読めますが、私の知る限りそういうこと
では無いと思います。

細かい表現に不満はありますが、自ら大学へ出かけて低
周波音を体験したり、推進・反対の両方のコメントを掲
載するなど、最近の風力発電についての報道の中では随
分しっかりした内容だと感じました。