My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

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噂の東京マガジン

2007-04-22 19:31:17 | 風車日記
本日午後1時より、TBSの噂の東京マガジンの中で、風力発電が取り上げられました。全国各地で風車建設反対運動が起きていることを、おもしろおかしく伝えていました。

当町のことも取り上げられたのですが、内容としては想定の範囲内というところでした。時間の都合もあるのでしょうが、やはりチョッと勉強不足という感じは否めませんでした。

当町風力発電所のことも、売電収入が4,800万円から5,000万円あるということだけが使われて、その後、収益を太陽光発電の補助金や子供たちへの環境教育に使っているという説明をしたところは、まったく使われていませんでした。

木を切る、山を削る、それがイコール自然破壊だというのは少々短絡的だと思います。そんなこと言ったら木造家屋には住めません。というのはチョッと話が飛躍しすぎですが、本来、日本はこれからどんどん木を切っていかなければならないはずです。この点はもう少し勉強して、機会を見て取り上げたいと思います。

また、日本中が風車だらけになってしまうというようなことを大袈裟に言っていましたが、とんでもない誤解です。それでは、日本の94%の広さの国土に日本の18倍の風車が建っているドイツや、日本の九州ほどの面積の国土に日本の3倍近い風車が建っているデンマークなどは滅茶苦茶な国ということになってしまいます。

それから、国から補助金が出ているのでそれを目当てに金儲けのために風車を建てているのはけしからんという論調も放送では目立ちました。

国が補助金を出すのには理由があるのではないですか?しかも補助金は補助対象事業費の3割以下です。ということは、7割は事業者が独自に調達するわけです。通常はプロジェクトファイナンスというかたちで融資を受けるわけですから、企業にとっても相当のリスクがあるはずです。補助金交付イコール金儲け、というのはまったく現実を正しく示していないと思います。他の箱物は工事を請け負った業者が儲かってそれで終わりですが、風力発電はその後、事業者が資金を回収しなければなりません。事業者が儲けるためには、より多くの電気を発電するしかないわけです。

また、どこかでお金が儲かる仕組みでなければ、新エネルギーの普及など絵に描いた餅でしかありません。新エネルギーの普及が急速に進んでいる国では儲かる仕組みが確立しているのではないでしょうか。

もちろん、何でも風車を建てればいいということではありません。番組では自治体の中では先進的なガイドラインを策定した、浜松市でさえ非難されていましたから、やはりここはある程度国がリードする形で明確な基準が必要になってくると思いますし、自治体にとってもその方が助かります。

それから、東京に住んでいるであろう、番組出演者の皆さんは、日頃、自分たちが湯水のように使っている電気がどこの発電所で作られているのか、そして、その発電所の周りの人たちに犠牲を強いているのではないかということを少しでも考えてみていただきたいと思います。

今週はテレビ静岡(フジテレビ系)でも同様の特集が土曜日の午前11時半過ぎにあるようです。興味のある静岡県在住の方はご覧になってはいかがでしょうか。

今日は、中学に入学した娘がソフトテニス部に入部するというので、ラケットを買いに行きました。自分も中学生の時にはテニスをやっていたのですが、まさか娘とテニスができる日が来るとは思いもしませんでした。なんか、不思議な感じですね。