「円安株高」と精緻なるロマンを求めて(Ⅲ) 「インターネット随想」(59)

このところショッキングな多様な事件が発生しているが、
皆さんはどの事件に怒りを覚えたでしょうか。

柔道界の不祥事として女子柔道の暴力指導による、強化理事、監督、コーチの退陣
金メダリスト・内柴選手の準強姦（ごうかん）罪で懲役５年の実刑判決、
当然ながら日本柔道連盟は永久追放だが、精神と技術を重んじる柔道界の恥部を見せられた。

歌舞伎界では大名跡の市川団十郎、中村勘三郎の若き名優が早死、
どんな有名人も人の命は分からないものだ。

尖閣列島周辺では中国海軍艦船による由々しきレーダー照射、
また深刻な中国大気汚染物質の飛来と、日本への負の影響は大きい。
日銀総裁の任期前の退陣表明で、市場は円安は更に進み、株価は413円高と強く反応した。

そんなか大学の後輩が地元で製薬会社を経営していたが、
この2月に上場するからと証券会社から新株売出しの 目論見書を送ってきた。
アメリカでは「はり薬」による用法は少なく、
特に米国での「はり薬」販売と研究に事業拡張するようだ。
まあ宝くじを買ったつもりで、株価も上がってきたことだし、
ギャンブル感覚で後輩に少々協力投資をしてみようかと思っている。

さて「インターネット随想」の精緻なるロマンを求めて(Ⅲ)を続けよう。

ちょうど上田氏の華々しい活躍の最中に、若き私も同じ仕事に従事することになり、
氏を大きな目標として、今日まで歩んできた。
そして上田氏の独創的研究には及ばないけれど、
私の研究室でも学位論文とも成った「ガスクロマトグラフによるサッカリンの分析法」
「麦類のトリコテセン化合物（カビ毒）の恒常的汚染と微量分析法」
「高速液体クロマトグラフによる臭素酸カリウムの分析法」・・・・・
少しは自慢できる衛生化学上の知見を得ることが出来た。
　

ところが突然昭和５１年４月、衛生公害研究所から公害研究センターが分離独立し、
若干３３才の私が衛生研究所の理化学部門の総括者になった。
多くの公害関係の仕事をしてきた私は、公害サイドから誘われたものの、
立場上、衛生部門に残こらざるを得なかった。

予算も、設備も、人員も変らない名称だけの分離には、少し残念ではあったが、
革新知事の政治公約では仕方ない事かも知れない。
この時、公害部門の独立を熱望していた担当課長は、
「赤飯を炊いて喜びたい」と、そのときの心境を報道陣に語っている。

しかしこの頃には、すでに公害問題は鎮静化の方向に進んでおり、
本県が分離独立を決定した同じ日に、
奇しくもお隣なりの岡山県は、組織の合理化から吸収合併を県議会は可決していた。(つづく)
(精緻なるロマンを求めて、１９８７・１０・１）

●思い出のレトロ写真から(120)　京都・退蔵院(妙心寺)(昭和39年頃)
○拝観券

○退蔵院・玄関

○ 枯山水庭園石庭・狩野元信作

○雲竜


つぶやき ブログランキングへ