「あれも嫌いこれも好き」
佐野洋子 著
佐野洋子が好きだ。
還暦くらいのころ。
ぱっぱぱっぱと思いをえいやっと綴る。
最近気になっている人物の森茉莉。
この本にも出てくる。
幸せで美しい世界は存在するものではなく、
自分で勝手に創り出すもの。
森茉莉はフワフワ歩き、
霧がかぶさっていて、霧ごと移動していたらしい。
「ポーの話」
いしいしんじ 著
ひとりのといっていいだろうか。
この本の世界はちょっと僕らのいる世界とは違う。
うなぎ女がいる世界。
そのうなぎ女たちから生まれたポー。
そのポーの話。
川を住処としているポーはやがて旅にでる。
旅にでていろんな人と出会い、見聞する。
厚めのほんだったけれど一気読み。
それは何よりポーの魅力と世界観のタッチ。
孤高と優しさの同居する話。
いしいしんじ初読み。冒険した。