余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

悲しみの属性

2021-11-08 22:31:43 | 写真の扉の詩
僕がいなくなって
あなたが強くなれればそれでいい

僕がいなくなって
あなたが笑顔でいられるならそれでいい

僕がいなくなって
あなたが安らかに眠れるならそれでいい

そっと息を吐くように話しかける
通り過ぎる雲に向かって
誰に言うでもなく

対話
悲しみの属性をみる

悲しいけれど
あなたは僕を忘れてゆくのでしょう

寂しいけれど
あなたは僕を忘れられるでしょう

切ないけれど
それで僕が強くなれるなら
いいのだけれど

横に丸まって寝転がり
隣にいたかわいさに手を伸ばす
微笑みの可笑しさが
猫の顔になっていく
きれいな毛並みの猫顔に
きれいな毛並みの猫顔に

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