余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

衝突

2021-06-03 23:27:57 | 十五の詩
解体と再生を繰り返し
何度も幾度も手を加え
何時間と
何日と
じっとひざを抱え見つめ続ける
襲ってくる想像主は
残酷な不味さを舌に残し
ズタズタに爪が汚れてる
座り続ける尻と膝は軋み
北風がきこえてる
動植物が冬眠する
長い季節のはじまりは
僕も固まりくくられる
くくられながら手を加える
未完ではいけない
完成された美を求め
焦燥と視覚が鈍くうつむく

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