余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

くそったれ

2021-09-18 22:48:01 | 十五の詩
叫びは悲鳴に酷似する
悲しみは泥にまみれ
空気感が光をさえぎる
あるけれどないもの
ここにあるもの
ジリリジリリと焼かれる
肌の奥
悲鳴は叫びと酷似するが
似て非なるものである
コンクリートの壁を殴る
どっしりごってりした樹を殴る
自身にうつるものだった
怒りをぶつける
くそったれ
僕は僕を殴る
くそったれ
それが叫びが悲鳴に酷似する
要因なのである

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