余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

声を聞く

2021-06-10 01:16:08 | 雪の島の詩
優しさに包まれた声が
胸の奥深くまで沁み込み
あたたかな雪が音もなく降る
降れると静かに積もる
氷った体温
そしてとける氷った涙
次々と零れるつぶは
思い出にふれる
おもいがけない想いの数々は
懐かしくそして狂おしく
せりあがる
寂寥は弾けとぶ
あなたに会えてよかった
奇跡や運命という
彩られた孤島は影を捨て
僕は久しぶりの空気を吸う
森の中のあの空気を
通り過ぎた
今も残る
僕の中の心

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