余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

むらさきのスカートの女

2022-07-11 23:39:49 | マイブック(あ)
「むらさきのスカートの女」
      今村夏子 著

むらさきのスカートの女を
黄色いカーディガンの女が見ている。
そう黄色いカーディガンの女がそれを語る小説。
眠りの夢を現実でも見続ける。
夢は夢であるために、
アパートがあり子供たちの笑い声がありクリームパンがある。
個として個をつなぐものの心地の行き所の夢。
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やさしい猫

2022-07-11 22:55:39 | マイブック(な)
「やさしい猫」
      中島京子 著

外国人が日本で暮らすということ。
暮らすということの難しさ。
入管という組織とはなんなのだろうか。
名称は聞いたことがあるだろう。
入館管理局。
表面の何をしているところかぐらいは知っているだろう。
この本を読めば少しは知ることになるだろう。
ふたりの愛によって。
スリランカから来たクマさんと日本人ミユキさん。
そしてなにより中島京子のやさしき眼差しによって。
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