夕方
「ごめん下さい」と声がして
出てみると玄関ににこにこと‥‥
ダンボール箱を徐に
わたしに差し伸べられた
御帰りになってから
箱を開けてみると
沢山の干しいもです
関東の方で干し芋づくりのお宅が
自宅用に作っているというお芋
ふっくらとして外も中も柔らかい
夫も私も大すき
でも……
「あなたから餘り
いつもたくさん頂くから。」
「何をお返ししたらいいのか…」
とニコニコとおっしゃる言葉に
ふと 考えさせられた
こちらで差し上げるものといったら
山で採れたものとか
お漬物とか蕎麦とか…
そんなものだ
「食べて頂きたい」の想いだけで
こちらは差し上げているとしても
御返しをの心配させてしまうのであれば
申し訳ないことと思った
でもきっとわたし
春からまた
山のもの届けてしまうと思う