「おばあちゃん 一日って短いんだね…」
という言葉を残し
二人の孫は電車のなかへ
双子だけど大分身長も体重も違うこの子らは
一人ではムリでも二人だからこそできることを
一つ一つクリアしてきた
車中に入って座席に座ったらもう
下の子は顔をふせてしまった
なみだの顔を見せたくないからだ
見送りを終えて家の近くを車で通ったとき
田んぼの中に真っ白い鳥がいた
いつものサギは灰色なのに
今日の鳥は「白鳥?」って思うほど
真っ白
もう何もなくなってしまった田んぼの中で
途方に暮れているように見えた
電柱の上でたぶんサギを見ていた(?)だろう
小さめの鷹が飛び立った
子どもたちに見せてやりたかったな…と
思いながらカメラに収めた