清酒 東の麓 蔵人日記

山形県の地酒「東の麓」を醸造する職人のブログ

「かっぱ」で飲み会をしました

2006年07月29日 | 日記

夏は農家をしている蔵人さん達と飲み会をしました。

丁度、呑み切りや夏期講習の連絡もしなければと思っていたとき、蔵人H氏から飲むべのお誘いで、「かっぱ」に出かけて行きました。蔵人皆元気です

「かっぱ」は美味しいホルモン焼きで有名?な、知る人ぞ知る名店です。七輪に網をのせ炭火で焼くホルモンの味は絶品で、お酒によく合います。私の場合、深酒すると朝動けなくなることがたまに有るのですが、「かっぱ」のホルモン焼きで飲んだときは大丈夫な気がします。今朝は二日酔い気味ですが、まあ大丈夫です  飲んだ酒は、米鶴秘密の酒?、東の麓夏純吟と精撰の3種類でした。

それから、焼いた時に出る煙で体中に「かっぱ臭」が付きます。家に帰ると今日は「かっぱ」で飲んだのがすぐバレバレ、その匂いだけでご飯一膳食べられそうです「かっぱ」で飲んだときはシャワーを浴びてから布団に入ることをお勧めします。

途中、黒澤ファームの黒澤さんと、置賜産直センターの渡沢さん達が来て、隣のテーブルとなりました。

                                    蔵人S


祭りでした

2006年07月26日 | 日記

なかなか更新できずにいます

いまごろになってしまいましたが、24日、25日は宮内にある「熊野神社」(地元では熊野大社)の例大祭でした。日本三熊野の一つです。今年は記念すべき1200年祭ということで盛大に行われました。残念ながらお天気がいまひとつで人出は例年より若干少なかったように感じました。

昔は、宮内のお祭りというと川西町や高畠町など近隣の町からも人が来る(交通機関が無い時代は歩いて)大きな祭りだったそうです。露店が道路の両側にびっしり立ち並び、人出もすごかったらしい。

その昔、宮内は製糸工場がたくさんあり、女工さんが何千人?もいたそうです。その力は日本経済を動かすくらいのものがあったといいます。ちなみに、山形銀行宮内支店には担保として繭などを入れておくために使った立派な蔵があります。蔵を持つ銀行です。

時代は移り変わり、製糸工場は無くなり、祭りが最高の楽しみごとではなくなり、祭りへの参加者が減り、御神輿を担ぐ人が減ったときもありましたが、最近では30代、40代を中心に「おくまんさまのお祭り」を盛上げようといろいろな団体が出現し、次代へつなごうとしています。

 

祭りで飲む酒は日本酒東の麓も地元のお祭りを盛り上げます。ビールや缶酎ハイじゃ趣がないでしょう。やはり祭りには清酒です日本酒で祭りに乾杯

                              蔵人S

 

 


ろ過について

2006年07月18日 | 日記

今日は精撰のろ過をしました。

精撰とは?普通酒です。昔の2級酒と言えば判るでしょうか。酒税法の改正で三増酒が清酒の枠から外れることになりましたが、当社では三増酒を十数年前から造っておりません。ですので当社精撰は、糖類や酸味料などは入っていなくて、本醸造より醸造アルコール添加量が少し多いだけの酒となっています。

酒蔵の7月8月は、一般的に出荷量の少ない月です。暑いから、やっぱりビールが美味しいのは仕方ないんですよね。そんな中でも、もっとタクサン清酒を飲んでもらえるような酒質にしたいなと考えます。

原酒の中でもタンクそれぞれに違いがあり、夏むきの酒になりそうなのはどれ?それより夏むきの酒ってどんな?  悩みます・・・

やっぱスッキリ系かな・・と思いながらろ過してました。

小さい蔵だからこそ、季節に合ったお酒を造りたいと頑張っています。違いが判ったらご一報ください

                                蔵人S


第20回研醸会総会・・・またやってしまった・・・

2006年07月14日 | 日記

7月12日 東京上野の鴎外荘で山形県研醸会の総会が行われました。

今回は20周年を迎えた記念総会ということで、場所を東京に移し開催することとなりました。発足時から現在に至るまで、お世話になった方々との交流をますます深めようという趣旨の下、貸し切りバスや電車で東京へ大挙出かけていったのです。

総会後のパネルディスカッション、その後の懇親会には総勢108名?出席。大宴会となりました。

もちろん2次会も盛り上がりまして、こんな感じです

次の日、埼玉の神亀酒造様とエヌ・ワイ・ケイ様、栃木の第一酒造様を見学させていただくことになっていました。が、私は飲み過ぎ・・・寝不足の体調不良で、一旦バスに乗ったものの二つ目の信号待ちでかなりヤバクなりリタイヤ   皆さんに迷惑が及びそうでしたので自ら降車したのでありました 

バスから降りたところは上野駅からまだそれほど離れていませんでしたので、歩いて駅に向かい、途中、西郷さんの銅像近くの公○○所で2回ほど体が欲していない栄養源を胃液と共に排出し、一時間ほど木陰のベンチで安静を保ちましたその間、近くに居た職業を持たない方々と日本酒談義を交わし、体調も少し回復したので帰途につきました。

今回もまたやってしまいました・・・ご迷惑をおかけした皆さまゴメンナサイ

                                蔵人


南陽の酒米  圃場巡回

2006年07月07日 | 日記

今日は午後から南陽酒米研究会の圃場巡回に同行させていただきました。

葉色、茎数、幹長などから、米になったとき、酒造りにあまり必要としない蛋白質等の含有量や収量に大きく関わる肥料(穂肥)の与える時期と量を判断する為の巡回です。

南陽酒米研究会は、他県では減肥栽培と呼ばれるくらいの窒素成分しか与えない米つくりをしています。量より質をです。

しかし、昨今の米価を見るとき、食用うるち米と酒米との価格差が少ないことで、農家として酒米を作る魅力が無くなっているのも事実です。でも酒米には、酒米から日本酒へ変わっていく物語が生まれます。自分の作った米から酒が出来上がり、それを飲む歓びを知っています。農家の方々は、だから酒米作りはやめないとおっしゃいます。

そんな言葉に報いるためにも、良い酒をたくさん造り、もっともっと売っていけるよう頑張らなくてはと思い帰ってきました。

蔵人S

 


新潟県酒造技術研究発表会へ行ってきました 2

2006年07月07日 | 日記

6日、事務局の工藤先生を含め10名、昨夜の交流会の余韻を呼気に残しながら朝日酒造株式会社様の蔵見学をさせていただきました。

朝日酒造といえば、あの有名な「久保田」を造っている会社です。

朝日酒造全景がカメラに収まりきれません

新しい工場は都会のイベント会場かホテルかと間違うような建物で、中の設備も素晴らしいものでした。

 酒造期は9月から10ヶ月間で、残りの2ヶ月を設備のメンテナンスに充てているそうです。酒造米は、自社関連会社に朝日農研という農業法人を持ち、減肥栽培で作った五百万石や朝日酒造で復活させた千秋楽を使っているということです。また、農家と契約をして米の品質により価格を決めて買い取るシステムをとっているそうです。

ビン詰めラインや倉庫も見せていただきました。ちょっとした体育館並みの倉庫です

あの地震災害の時は、この倉庫内の一万本が割れたそうです。割れなかった物も酒をかぶり、製品としては出せないものが殆どだったそうです。

全体を通して、ナショナルブランドと呼ばれるメーカーとは違い、大きな造りの中にキメ細かい人の手が入る酒造りをしていると感じました。

約2時間、説明と案内をしていただいた朝日酒造の社員の皆さん、ありがとうございました。              蔵人S

 


新潟県酒造技術研究発表会へ行ってきました 1

2006年07月06日 | 日記

5日、今年も長岡市で新潟県酒造技術研究発表会があり行ってきました。

山形県研醸会と新潟清酒研究会とは交流を行っており、その一環として参加させていただいています。山形県の他には、同じく交流をしている群馬県からも参加があります。

内容としては、現場に即した技術的なことから商品管理までと幅広く、とても勉強になります。350人くらい入るホールが今年は満席のようでした。

昼食の時間を利用しての利き酒では、新潟の吟醸酒を100点くらいみました。新潟酒は端麗なものばかりというイメージがありますが、最近は味や旨みを出したものも結構あるという印象を持ちました。炭っぽいのもかなり有りましたが・・・

夕方からは本当の交流会が始まり、群馬の高○さんには毎年盛上げてもらいます。とにかく濃いキャラで、風貌は若い横山やすし?かな。最上川酒造の若き杜氏と意気投合していたのを付け加えておきます.

                                蔵人

 

 

 

 


7月になりました

2006年07月04日 | 日記

(夏に向けたビン詰め作業が忙しいです)

いよいよ7月に入りました(本当に早いものです)。

6月中にほとんどできなかったHPの更新作業や、ブログの記事のアップなどを今月はもう少しやっていきたいと思います

今年も夏場に向けた限定のお酒や生酒」蔵人Sさんが企画を練っております。

「今年はどんなお酒がおいしいだろう?」などと想像して商品を考えています。詳しく決まり次第に、HPにアップしたいと思いますのでお楽しみに!。

本日現場では、ビン詰め作業が行われております。

お中元やビヤガーデン用にお酒が動くので、今のうちに準備できるものは早めに対応しております。夏場のビン詰め作業は気温が高いために冬場以上に神経を使います(蔵人Sが厳しく現場に指導してます)。

これからが夏本番ですが、今年も夏バテなどせずに蔵人全員で頑張りますよ

夏場の当社の参加するイベントなどを今後TOPページにて紹介していきますので、よろしければ御覧下さい。

東の麓 高橋