くまきち日記

名古屋に住んでいる、くまきちのたわごと。

ユン・ドヒョン 40代でも続く挑戦

2016-02-21 21:08:17 | YB&ユン・ドヒョン














‘ロックの不毛地’に立つ40代ロッカーに対する応援歌
盛んな活動、疲れない粘り強さ・・・YBユン・ドヒョンの挑戦は続く


歌手ユン・ドヒョン(44)が久しぶりに‘歌手’としてテレビに姿を見せた。これまでSBS『ジャングルの法則』『SBSテレビ芸能』で
ナレーション、司会者として地道に活動してきた彼だが、歌を歌う歌手としての姿は 彼がMCをつとめたMnet『ユン・ドヒョンのMUST』を除いては
MBC『私は歌手だ』以降初めてだ。

ユン・ドヒョンは10日 パイロット番組 SBS『神の声』に出演し競演に出た。そして彼の一般人の競演相手だったキム・ジェファンの選曲で
IUの“あなたと私”を軽快なポップロックで再解釈し 特有のスタイルで消化した。
続いてユン・ドヒョンは2月中に放送するtvN『歌の誕生』でも出演が予定されている。

『神の声』で一般人との歌の勝負に負けたユン・ドヒョンの映像がずっとオンラインコミュニティを通じて広がっていて、同時に活発な放送活動を開始しようとする
彼の歩みにも関心が集まっている。


再び動き出す

1994年 アルバム“秋の郵便局の前で”でデビューしたユン・ドヒョンが本格的に人気が出始めたのは 2002年 日韓ワールドカップ以降だ。
当時ユン・ドヒョンバンドの曲“オー必勝コリア”はワールドカップの熱気と共に勢いに乗って市庁前と光化門広場に響き渡り、
彼が歌ったロックバージョンの“アリラン”と“愛国歌”も共に注目された。以後“忘れるよ”“愛したみたい”が相次いでヒットし 
1集に収録された“秋の郵便局の前で”“愛Two”等が再び注目され始めて ユン・ドヒョン、YB(ユン・ドヒョンが所属するバンド)は
本格的に‘成功したバンド’の列に並んだ。

事実 韓国でロックバンドとして成功するのは簡単なことではない。どんなにか‘ロックの不毛地’という名称が広まっただろうか。
韓国で最初に開かれたロックフェスティバルはたかだか10年近くだ。そのフェスティバルでさえ公演企画会社の地位争いに拡大し 
いきなり5~6個のロックフェスティバルが1年で開催されたから、あるフェスティバルは開催の何週も前にいきなりキャンセルを知らされる事態もあった。
ロックという文化が韓国にどんなにか馴染みがなかったかを象徴的に見せる一面だ。

韓国で地道に人気を得て活動するバンドも指折り数えられる。すぐに思い浮かぶバンドも YBを含め紫雨林(ジャウリム)、野菊(トゥルグックァ)くらいだろうか。
もちろん過去1970年代まで遡ればサヌリム、シナウィ、ソンゴルメなど実力派バンドもいるが、多くが活動を中止して久しく、
バンドのメンバーがアルバムごとに替わるなど現在まで地道に名前と人気を維持するバンドは少数だ。

ユン・ドヒョンはバンドが成功の隊列に位置してから いくらも経たずに もともとバンド名だった‘ユン・ドヒョンバンド’を‘YB’に変えた。
そして自分を紹介する時「YBでヴォーカルを担当するユン・ドヒョン」と紹介して自分のアイデンティティをソロアーティストではなくバンドという名前の中に置く。
成功したのはユン・ドヒョンではなくYBというバンドだということだ。


ロックの不毛地でずっと、絶え間なく

成功したバンドで‘歌を担当するユン・ドヒョン’は 本当に熱心に活動を続けてきている。バンドのアルバムの発売とソロアルバムの発売はもちろん、
2011年には『私は歌手だ』に登場して 少女の頃のイ・ソニが歌った“私はいつもあなたを”を編曲してパク・ジョンヒョン、キム・ボムスら
そうそうたる歌手たちの中で1位になった。また『ユン・ドヒョンのラブレター』が廃止された後『ユン・ドヒョンのMUST』を進行して、
バラエティ番組のMCをしている。3月に公演するミュージカル『ヘドウィグ』の主演としても出る。

俗っぽい言葉で音楽を通じて金をかなり稼いだミュージシャンの場合、いわゆる‘音楽で勝負するミュージシャン’はTVにまったく姿を映さなかったり
メディアのインタビューも敬遠する場合が多い。生半可にバラエティ番組に出たり政治的発言は言うまでもない。だがユン・ドヒョンは違う。

休息期があることはあったような程度でコンサートを続け、音楽バラエティ番組にも出演し、さらにバラエティ番組のMCとして活動し、
ためらうことなく新しい分野に入門する。政治的立場もはっきり明らかにする。2002年 大統領選挙の時はTV番組に出演して
「私は今回 ノ・ムヒョン(盧武鉉)候補を選ぼうと思う」と直接的な意思を明らかにして高笑いした。
旺盛な活動の中でも音楽性でも全くひけをとらないから、まだ立身出世できない弘大の後輩バンドにとっては文字通り良い手本だ。

40代のロッカー、YBのヴォーカル ユン・ドヒョンは 自他共に認めるスケートボードマニアで 公園でスケートボードに乗って転び 
真夜中に救急室にも運ばれていったりもする。ロックの不毛地・韓国で、絶えず挑戦する新たな領域に足を踏み入れる彼に小さい応援を贈る。
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