九品人の落書帖

写真をまじえ、身の回りで見聞きしたことを、つれづれなるままに!

もう一つの『ペスト』

2020年04月11日 | 書籍

 新型コロナの感染拡大が、止まるところを知らない。

 そんな世相もあって、今、多くの人に読まれている本は、カミュ著『ペスト』だと聞いた。

 早速、私も近所の書店へ注文しておいた。

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 数日後、実際に本を受け取ってみると、タイトルは同じ『ペスト』でも著者はカミュではない。

 あの有名な『ロビンソン・クルーソー』の著者デフォーとある。

 同じタイトルの『ペスト』という本は、2作品あるのを知らされた次第となった。

 注文するとき、新潮文庫のカミュの『ペスト』と、念を押した筈だったが、

 書店員の聞き違いによるものか、呆れつつも、そのまま済ませた。

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 カミュ著『ペスト』は、恐ろしい疫病が身辺に起きたら、どう行動するか?

 不条理への反抗と連帯や誠実さ・・・との心理面をも含めた小説のように想像するが・・・、

 デフォー著『ペスト』は、疫病のリアルで凄惨な観察録のようである。

 恐怖、デマ、パニック・・・生き延びるため何をすべきか?

 感染の経路や病状、死亡者数などを散文的だが克明に描写している。

                    □

 カミュ著『ペスト』は、いづれ注文するつもり。

 ここ二三日は、デフォー著『ペスト』に没頭することになりそう。

     

 

コメント
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