午前10時、突然、サイレンが1分間、市中へ流れてきた。
「そうだ」きょうは、熊本地震から4年目を祈念する日であった。
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熊本地方が震度7の激震に襲われたのは、あの日の午後9時26分頃だった。
その二日後(16日午前1時すぎ)に再び、震度7の本震に見舞われた。
その後も長い期間にわたって、余震(震度4,3など)が続き、
ひやひや、びくびくの不安な日々を過ごした。
地震による直接の死者は50余人と報じられたが、その後の地震関連死者は220人ほど出た。
熊本地震では大規模な火災や巨大津波もなかったのは幸いだったが、
地震関連死者が直接被災の死者を、4倍も上回ったのである。
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あの当時、長く続く余震を恐れ、夜は空き地などで車中泊をする人々を多く見た。
基礎疾患を持つ人や高齢者にとっては、大変なストレスだったことは想像に難くない。
それらが、その後の地震関連死につながっていったのでは、と思っている。