以下は、新聞記事からの引用で恐縮だが、
外出自粛で家に籠り退屈している向きには、算数問題を考えるのも面白いかも。
足し算の和と掛け算の積で、大小を比較すれば、普通は積の方が大きい。
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1以外に同じ約数を持たない正の整数a、bでa+b=c、
a、b、cそれぞれの素因数(a’、b’、c’)を掛け算したものをdとしたとき、
たまに、c(a+b)の方がd(a’×b’×c’)より大、つまり和>積という珍しい例もある。
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【珍しい例 a=1、b=8の場合】 【ほとんどの例 a=4、b=9の場合】
a=1・・・・・・・・・・・・・・素因数なし a=4=2×2・・・・素因数2
b=8=2×2×2・・・・・素因数2 b=9=3×3・・・・素因数3
c=1+8=9=3×3・素因数3 c=4+9=13・素因数13
d=1×2×3=6 d=2×3×13=78
c>d c<d
単純な足し算、掛け算をして大小を比較しているだけなのに、証明は難しい。
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これを証明する一般式は、
この数学の超難問を京大数理研の望月教授が証明した、と報じられた。