九品人の落書帖

写真をまじえ、身の回りで見聞きしたことを、つれづれなるままに!

『東方見聞録』異聞

2020年04月20日 | 書籍

 外出自粛で家に籠って所在の無い日々が続いている。

 そんなこんなで、暇つぶしに本を開く機会も増えた。

 マルコポーロの『東方見聞録』が、日本のことを黄金の島(ジパング)として、

 紹介しているぐらいのことは知っていた。

 だが、実際には、記述の一部に荒唐無稽な話しもあって、たまがった。

 以下、その一部を引く。

                    

 ジパングは東海の一島で、大陸から約1、500マイルのところにある。

 この島は、なかりの大きさで住民の皮膚の色は美しく、姿もよく、礼儀正しい。

 宗教は偶像崇拝である。

                    □

 彼らはいかなる外国の勢力にも屈せず、彼ら自身の王の支配のみ受けている。

 黄金が非常に多く無尽蔵であるが、王がその輸出を許さないので、

 訪れる商人は僅かしかいない。

                    □

 王宮の屋根は、すべて黄金の板で葺いてある。

 床の間も黄金で、沢山の部屋には厚い純金のテーブルがあり、

 窓にも黄金の飾りがついている。

                    □

 この島の富は、それほど有名であったので、

 元王フビライ・ハーンの胸中は、この島を征服し、

 領土としようとする欲望にかき立てられた。

                    □  

 この島の住民は敵を捕虜にしたとき、その者が身代金を調達できないと、

 親類や友人を招き、捕虜を殺して酒宴を開く。

 そして、人肉ほど美味しいものはないといって食べる。

                    

 特に、最後の記述は荒唐無稽な話しで、日本人は人食い人種にされている。

 このことを知っている人は、案外と少ないのでは?

 私には初耳だった。

     

                    

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【新型コロナ】熊本県ただいま37人

2020年04月19日 | 日記

 熊本県で最初の新型コロナの感染者が出たのは2月21日。

 1か月後の3月20日時点での感染者は7人であった。

 4月に入り6日頃から、1人また1人と連日のように感染者が出て、

 4月18日現在、感染者は37人(うち死亡1人)。この先は?

 フランスのノーベル賞作家カミュの言葉から。

 ・・・この世には戦争と同じくらいの数のペストがあった。

 ・(中略)・ペスト菌は決して死ぬことも消滅することもない。

 それは数十年の間、家具や下着や穴蔵やトランクの中で辛抱強く待ち続け、

 そしてある朝、再び人に不幸と教訓をもたらすために、

 どこかの幸福な街を襲うだろう。(ペスト)

                     □

 ペストから逃れて地方へ疎開するか、街に残って餌食となるか。

 裕福な連中は田舎へ逃げ出し、貧乏な連中は残って神に祈った。

 

 新型コロナでは、人々の移動を止め、三密(密閉、密着、密接)を避け、

 ソーシャルディスタンシングを!と、お上からのお達しである。

 

     

   

 

               

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水俣からの甘夏

2020年04月18日 | グルメ

 甘夏ミカンの宅配便が届いた。

 「今年もようでけたばい」「今年はちとこまかもんね」

 生産者たちの元気な声が聞こえてきそうである。

 甘夏を水俣から取り寄せるようになって、久しい。

 キッカケは水俣病という不条理に立ち向かう生産者たちへの声援から。

 自然を汚さない、人の命を大切にする、そのバトンをつなぐ、

 無農薬で自然栽培の甘夏である。

                    □

 今では、甘夏はデコポンや晩白柚などに、やや押され気味かも。

 だが、私にとっては、甘夏の持つあの強烈な酸っぱさが堪らないのである。

 では、さっそく、いただきま~す。      

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無尽蔵の壷

2020年04月17日 | 日記

 新型コロナに対峙するため、緊急事態宣言が全国へ拡大された。

 期間は5月6日まで。

 ゴールデンウィーク期間中の人の移動を最小化するのが狙い目のようだ。

 全ての国民に一律1人10万円の給付も実施される。

 これに要する費用は約12,6兆円とか、赤字国債で賄われる。

                    □

 ふと、昔、ケインズ経済学で聞きかじった『無尽蔵の壷』の話しが浮かんだ。

 政府は財政支出(赤字国債)で有効需要を創出し、完全雇用を達成する。

 アベノミクスも本質は『無尽蔵の壷』による政策と軌を一にしていると思っている。

                    □

 ただ残念なのは、財政の健全化を放っぱらかしにしてきたこと。

 今や国の借金は、国民1人当たりで相当な高額(一説では1人800万円)になっている。

 更なる赤字国債では、さすがの『無尽蔵の壷』も危ういのでは?

                    □

 さて、今回の1人10万円の給付だが、何としても有効な需要に結び付けたい。

 それには「現金ではなく、電子マネーで」という声も聞こえてくる。

 

 

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数学の難問「ABC予想」とは

2020年04月16日 | 日記

 以下は、新聞記事からの引用で恐縮だが、

 外出自粛で家に籠り退屈している向きには、算数問題を考えるのも面白いかも。

 足し算の和と掛け算の積で、大小を比較すれば、普通は積の方が大きい。

                   □

 1以外に同じ約数を持たない正の整数a、ba+b=c

 a、b、cそれぞれの素因数(a’、b’、c’)を掛け算したものをdとしたとき、

 たまに、c(a+b)の方がd(a’×b’×c’)より大、つまり和>積という珍しい例もある。

                   □

 【珍しい例 a=1、b=8の場合】     【ほとんどの例 a=4、b=9の場合】

 a=1・・・・・・・・・・・・・・素因数なし   a=4=2×2・・・・素因数

 b=8=2×2×2・・・・・素因数   b=9=3×3・・・・素因数

 c=1+8=9=3×3・素因数      c=4+9=13・素因数13

 d=1×2×3=6             d=2×3×13=78 

 c>d                   c<d

 単純な足し算、掛け算をして大小を比較しているだけなのに、証明は難しい。

                    □

 これを証明する一般式は、

 この数学の超難問を京大数理研の望月教授が証明した、と報じられた。

     

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トランプ、WHOへの拠出停止

2020年04月15日 | 日記

 新型コロナウイルスとの戦いに世界中が連帯して取り組むべき大事な時に、

 トランプが米国第一主義(アメリカファースト)を、またぞろ持ち出した。

 自身のツィッターで「WHOのミスマネージを検証する間、拠出を停止する」と。

                   □

 以下、トランプのツイートから。

   is  halting  founding  of  the  WHO  while  a  review  is  conducted  to  assess

    WHO's  role  in  misnamering  the  coronavirus  outbleak  .

                   □

 トランプは、かねてより「WHOは中国寄りだ」と批判していた。

 国務長官ポンぺオも「武漢ウイルス」と呼んだりして、対決姿勢をあらわにしたり。

 アメリカは世界のリーダーとしての品格を、どこへ捨て去ったのか。

    

       

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熊本地震、あれから4年

2020年04月14日 | 日記

 午前10時、突然、サイレンが1分間、市中へ流れてきた。

 「そうだ」きょうは、熊本地震から4年目を祈念する日であった。

                    □

 熊本地方が震度7の激震に襲われたのは、あの日の午後9時26分頃だった。

 その二日後(16日午前1時すぎ)に再び、震度7の本震に見舞われた。

 その後も長い期間にわたって、余震(震度4,3など)が続き、

 ひやひや、びくびくの不安な日々を過ごした。

 地震による直接の死者は50余人と報じられたが、その後の地震関連死者は220人ほど出た。

 熊本地震では大規模な火災や巨大津波もなかったのは幸いだったが、

 地震関連死者が直接被災の死者を、4倍も上回ったのである。

                    □

 あの当時、長く続く余震を恐れ、夜は空き地などで車中泊をする人々を多く見た。

 基礎疾患を持つ人や高齢者にとっては、大変なストレスだったことは想像に難くない。

 それらが、その後の地震関連死につながっていったのでは、と思っている。

      

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新型コロナ、国内感染8千400人を突破。

2020年04月13日 | 日記

 ラジオから流れる新型コロナに関するニュースは深刻だ。

 13日午前11時現在、国内感染者は7千404人。クルーズ船を含め8千116人と報じた。

 この先、緊急事態宣言による抑制効果で、どこでピークを迎えられるか?

 厚労省の日別感染者の発生状況を見ても、上昇傾向は続きそうだ。

 緊急事態宣言による感染抑え込みには「人の動きを80%減らすこと」だと、

 政府は国民の協力を要請している。

                   □

 戦時中「欲しがりません勝つまでは」と言っていた日本人たち。

 今こそ「不要不急の外出はしません克つまでは」である。

          

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【新型コロナ】ただいま25例目

2020年04月12日 | 日記

 熊本市から県内25例目(市内20例目、うち死亡1)の感染が発表された。

 4月7日以降、毎日1人づつだが感染発表が続いている。

 これが、いつ、複数人の感染発表となるか気がかりだ。

 しかも、感染経路、いわゆるクラスターが不明な点も心配なこと。

                      □

 覚悟を決めて、がまんの日々である。

 いまこそ、他への思いやり、連帯が求められる。

      

 

 

 

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もう一つの『ペスト』

2020年04月11日 | 書籍

 新型コロナの感染拡大が、止まるところを知らない。

 そんな世相もあって、今、多くの人に読まれている本は、カミュ著『ペスト』だと聞いた。

 早速、私も近所の書店へ注文しておいた。

                   □

 数日後、実際に本を受け取ってみると、タイトルは同じ『ペスト』でも著者はカミュではない。

 あの有名な『ロビンソン・クルーソー』の著者デフォーとある。

 同じタイトルの『ペスト』という本は、2作品あるのを知らされた次第となった。

 注文するとき、新潮文庫のカミュの『ペスト』と、念を押した筈だったが、

 書店員の聞き違いによるものか、呆れつつも、そのまま済ませた。

                    □

 カミュ著『ペスト』は、恐ろしい疫病が身辺に起きたら、どう行動するか?

 不条理への反抗と連帯や誠実さ・・・との心理面をも含めた小説のように想像するが・・・、

 デフォー著『ペスト』は、疫病のリアルで凄惨な観察録のようである。

 恐怖、デマ、パニック・・・生き延びるため何をすべきか?

 感染の経路や病状、死亡者数などを散文的だが克明に描写している。

                    □

 カミュ著『ペスト』は、いづれ注文するつもり。

 ここ二三日は、デフォー著『ペスト』に没頭することになりそう。

     

 

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