KTM・ファンティックの茨城県正規代理店 モトビルド神原

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あなたのバイクに≪RAPID BIKE≫

2015-04-16 21:18:06 | 必殺!仕事人
船橋で出展した際にご案内した、当店のサービスの一つに
サブコン&シャシダイのセッティングがございます。
4月26日、ツインリンクもてぎでおこなわれるBikeJIN春祭りでも
当店出店し、このご案内をしたいと思っております。
以下長文になりますが もしご興味のある方がいらっしゃいましたら
もてぎへKTMの試乗がてら当店へもお立ち寄りください。
あるいは御来店いただきゆっくりお話しいたしましょう~

もともと排ガス規制の強化以降のオートバイについて以前から気になる点がありました。
アクセルを回している間はいいのですが アクセルを戻したとき、燃料はカットされますよね。排ガス規制が強化されてからガスを薄めの設定にされている最近のオートバイにとって これは過酷といえるのではないかと危惧しています。燃料がカットされている間、エンジン内部は一気に高温になってしまいます。
そこでDIM SPORT社のRAPID BIKE EASYを以前このブログでおすすめしたわけです。第一にエンジンをいたわる為とお考え下さい。さらに低回転時のトルクが太くなり低回転域が楽に乗れるようになります。

そして今回ご紹介するのはRAPID BIKE EASYの兄貴=RAPID BIKE EVOとそのオプションパーツです。
O2センサに介入して低中回転域の燃調を少し濃くしたり薄くしたりするEASYに対し、EVOは全域(スロットル開度が9段階、回転数は40段階)にわたって好みの燃調マップを作成することが可能になります。また、多彩なオプションパーツが用意されており、クラッチもスロットル操作も不要となるオートシフター機能を追加することのできるエレクトリックギアセンサーや、自分で走行しながら瞬時に燃調マップを作成するMy Tuning Bikeなど、魅力的な機能がたくさんあります。様々な季節、高低差、各地の特徴あるコースレイアウトをご自身の乗り方に合わせて燃料噴射させ いつでも気持ち良い走行ができるようになります。
そもそもサブコンって何なの?という方のために少しご説明を。
最近のバイクはキャブレタではなくフュエルインジェクション方式が主流となっており、各種センサを使って燃調はECU(コンピュータ)によって電気的に管理されています。まずは燃焼に必要な空気の状態を外気温センサ、外気圧センサが検知します。そしてエンジンの状態を回転数、クランク角、水温、吸気圧などからよみとり吸入空気量を計量します。そしてスロットルの開度と開閉の速度を読み取り、ライダーがどのくらいのパワーを求めているのかを判断します。これらの情報を集めて瞬時に必要な燃料噴射量を計算し、それに応じた時間、回数でインジェクタの弁を開閉することで、燃料ポンプによって加圧された燃料を噴射します。そして点火プラグによって燃焼され、排気されます。更にその排気中の酸素量をO2センサが読み取り、燃焼状態(燃料が濃いか薄いか)をECUに伝えます。そのデータを元に燃調が更に調整されます。
RAPID BIKE EASYは、この最後の行程にのみ介入して燃調をコントロールしているわけです。
サブコンであるRAPID BIKE EVOは、このECUによる管理に割り込んで噴射時間を追加補正をさせる事により好みの燃調を作り出します。
具体的にはスロットル開度とエンジン回転域ごとに燃料の噴射量を増減させるマップ(メインマップ)で行います。EVOの特徴はマップがとても細かく、好きな領域をセッティングできることです。もちろん全域に補正をかけることもできるし、よく使う回転域に限ることもできるという事です。とはいえ細かくセッティングできるということはそれだけ調整の手間も増えるということ・・
当店ではノウハウをいかしたシャシーダイナモを使ってのセッティングをしてまいりました。
手間は確かにあります。通常マップ作製はシャーシダイナモと空燃比センサを使って燃焼状態を見ながら各回転域、各スロットル開度毎に燃調を増減させ、トライ&エラーを繰り返して作っていきます。またシャーシダイナモに固定しての限られた条件での測定となります。しかし逆に言うとこれは外気の変化やライダーの体調などの影響を受けないことから、正確な測定ができるのでマップ作製にはとても有効ともいえるのです。それでもご自身が実走行を繰り返し、確認していく必要があります。
そこでMy Tuning Bikeを取り付けていれば、目標の空燃比を設定して走行するだけで、付属のワイドバンドラムダセンサーが走行中のバイクの排気の状態を素早く読み取り、目標値を目指して自動的に燃料補正を行っていきます。そしてその補正データを元に補正マップ(トリムマップ)を製作していきます。さきに設定したメインマップと現在計測、制作中の補正マップを合算された噴射量でエンジンはランニングされます。この機能を使う事によってより自分好みのメインマップを作る事が可能になります。この機能の最大の魅力はオーナー自身が走行することで自分のライディングにマッチしたマップを調整するので、自分のよく使うところ、使いたいフィールドと、狙った部分に補正をかけて、世界でたった一台の自分のためだけのバイクを自分で作り上げることができることにあります。出来上がったマップを保存しておいて、今日はサーキット、今日はツーリングという風に使い分けることもできます。スロットル急開時に働くキャブでいうところの加速ポンプの調整機能を使ってパンチのきいた味付けをすることもできます。
ここで皆様はRAPID BIKEEVO+My Tuning Bikeには  もうシャシダイは必要なくなるのではと思われるかもしれません。いや走行現場では確かに便利ですしそれが1番のウリです。
ところがヨーロッパ仕様と違う日本仕様の車体をおもちでしたらRAPIDに搭載されたベースのマップは海外版。そこで日本仕様のご自身のマシンで基本となるベースマップをシャシダイで作るファーストセッティングをされると後々大変有用です。そこからライダー個人に合わせたセッティングをしその後オプションのMy Tuning Bike(マップ製作支援装置)を取り付けることで 補正幅の少ないマップを走行現場でご自身の走行によって瞬時に作る事が可能になるからです。
またこういう意義もシャシダイにはあります。自分のほしい走りや走りのクセがデータとして見えてくる!
ラピッドバイク設置前に1回、設置後に1回、そしてMyTuningBikeをつけ走行し自動補正をうけた後に1回、当店のシャシダイで測定されると大変面白いデータがとれます。オーナー様にとって。その波の変化から自分の走り方の特徴がよみとれるのです。そこからさらにシャシダイで 走りを意図して変えたい、走りのクセの方を補正したい場合や、または徹底してジャストフィットさせることもできます。結局自動補正値もメーカーの考えるアルゴリズムによるものと言えなくはないので 更に心地よい自分の走りや理想の走りがあるとするならばベンチで多少の補正をかけていく、補正の補正をするというわけです。

「キャブならいじって楽しめるんだけど…」という方もいらっしゃるようですが インジェクションの方がはるかに細かく幅広いセッティングが可能なのです。しかも一度取り付けてしまえばあとはUSBケーブル(オプションで無線もできます)をつないでマップを書き換えるだけです。ジェットもニードルも替える必要はありません。逆に調整範囲が広すぎて大変という場合には、My Tuning Bikeをつけてしまいましょう。シングルエンジンならEVOとハーネスキットとMy Tuning Bikeで約10万円。キャブを交換してセッティング出して…と考えれば高くはないはずです。気持ちよく走行できる範囲が何倍にも広がりますのでそれだけの価値はあるものと思っております。

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