般若心経

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般若心経

2024-02-10 | Weblog

 またヒヤリハットの話です

 ヒヤリハットは、幸いにも災害や事故には至らなかった事象のことです。
「ハインリッヒの法則」という法則があります。アメリカの損害保険会社に勤めていたハインリッヒが多数の労働災害の調査から見いだした経験則です。この法則は1件の重大事故のウラには、29件の軽傷事故、300件の無傷事故(ヒヤリハット)があると言います。
現役の頃『ヒヤリハットは報告しよう』というスローガンが職場に掲げられていました。数多く発生しているヒヤリハットをひとつひとつ抑えることによって、関連する軽傷事故・重大事故の発生を防ごうという取り組みです。
 ヒヤリハットを口頭あるいは文書で報告するにはその出来事をまとめ、振り返らなければりません。ヒヤリハットは突き詰めれば、必ずその当事者に何らかの原因があります。報告することにより、それが記憶に残ります。
このヒヤリハットはなにも身体労働作業現場だけのことではありません。販売 、事務、医療・・・から家事にいたるまで、仕事と名のつくものあらゆる場面で起こりうることです。
例えば、床の絨毯で躓いた、コンロを消し忘れた、財布を忘れて外出した、請求書の宛先を間違えた、パソコン文書の変換ミスなどなど。
 これらを単なる失敗で終わらせないためには、報告し、まわりの人に話してみればいいのですが、自分の落ち度をあからさまにオープンにすることは抵抗があります。そのようなときに再度の失敗を防ぐよい方法があります。
それは日記の隅にちょっと書き込むことです。ヒヤリハットだけのページを作ることが可能であればもっと効果があります。
参考ですが、現役の頃私はエクセルを使って一覧表にしていました。自動車運転に関するものは地図を貼りつけ、ポイントをマークしていました。記入することにより後日同じ作業をするときには気をつけるようになり、自動車を運転しているときには同じ場所を通るときには、ここではこのようなことがあったと思い出し気をつけるようになりました。
数年後に見るとなつかしさもおぼえます。
費用はかかりません、無償でできる安全対策です。是非試してみてください。