般若心経

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2016-11-01 | Weblog
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アロエ



 アロエは江戸の昔から「医者いらず」と呼ばれ、民間薬として広く用いられています。
今ではアロエ専門の製薬会社もあります。テレビや新聞でも宣伝、広告されており、アロエ入り整髪剤、アロエ入り歯磨きなどスーパーでも売られています。また通販でもいろいろ取り扱われています。
図書館に行くとアロエに関する多くの本を見ることができますし、インターネットではさまざまなサイトでアロエに関する情報を得ることができ、それらによると、効能は胃腸、切り傷、火傷、虫刺され、育毛、美容など。万能薬です。
 我が家にも、私が物心ついた頃にはすでに庭にアロエが植えられており、ちょっとした火傷や擦り傷があるとすぐ「医者いらず」といって、アロエの葉を一枚とっていました。
 現役の頃、職場にヤクルトの販売員さんが毎日売りに来ていたので、アロエ入りのヨーグルトを買っていました。そして退職後もアロエとヨーグルトは毎日摂るようにしています。
 大した病気もせずに今日まで過ごすことができたのは、全くアロエのおかげだと思っていました。

 ところが、先日、国立健康・栄養研究所のホームページを見ていますと、キダチアロエの情報があり、その記事によるとアロエの使用には効果のある症状もあれば、使用してはならない場合もあると記載されています。
中でも気になったのは「8~10日間を超える期間の使用も禁忌」の記事です。あわせて「ヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たらない。」という記載もあります。あまり摂りすぎ、長期にわたる摂取はよくない、効果は確認できていないとのことです。
(ただし、この研究所の情報はメタ分析といって、複数の研究の結果を科学的にいろいろな角度からそれらを統合したり比較したりする分析手法によるもので、研究所で実際に研究した結果ではありません)
 またインターネットで検索してみますと、アロエ専門の製薬会社のホームページに 「使用量は通常生葉で大人1日分15gが目安です」という記事がありました。いつも食べている量を量ってみると約40gでした。私は通常使用量の3倍弱の量をとっていたようです。

 考えてみれば、同年輩のアロエを全くとっていない方で元気な方も大勢おられます。ということは、私がアロエをとっているから、病気にかからなかったかどうかは分からないことになります。
一方、図書館などで見ることのできる多くの書籍や、製薬メーカ、製菓メーカのホームページなどでは、どれもすばらしい効果が書かれています。これらからいえば、私が病気になるべきところをアロエをとっていたために、今まで病気にならなかったのかもしれません。
また逆に過度に摂取したため、今現在の寿命が蝕まれているのかもしれません。
判断のしようがありません。

 いろいろ考えた末、数十年来の付き合いです、別に大量に摂取しなければ、害にはならないのでしょうから、ヨーグルトのトッピングとして、一日一回15gを限度に量を減らして現行維持、続けることにしました。


高知県室戸市で見たアロエです。
露地で垣根のようになっていました。やはり暖かいのでしょう。