小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

謐いても、いいかな。※

2014年11月26日 | 日記
 解散総選挙とあいなり師走前というのに、世間は「鳴りを潜めて」いるのか。
それとも「成り行き」を見守っているのか・・。静観するのがいちばんだとする、これが世の習いではあるが・・。
解散はひとえに安倍ちゃんの為せるリーダーシップ或いは権力欲に関わることだ言われている。
 彼一人ではなにごとも達成できない、と思っている私としては、マスコミの把握の仕方がどうも気に喰わないし、余計な雑念がふつふつわいてきてどうも居心地がわるい。
 不本意ではあるが、この際一気に吐き出すことにしたい。

●選挙の大義なんかどうでもいい。与野党ふくめ、毎日が国民の審判をうけるつもりで仕事しろ。
 消費税を先延ばしするが期日が来れば増税するだと?  景気条項という但し書きや、これを設けた法的根拠を反芻しろ!
 
●そもそも消費税の増税を言い出したのは民主党だった。公約違反もいい加減にしろだが、管ちゃんがいいだしっぺ。そのときの財務大臣だった野田ちゃんが遂に、総理大臣にさせられて本格的に洗脳されてしまった。(主語がないことに気づいてください)今ではどういうわけか、運転手つきのレクサスに乗ってエリートのように蓮舫らを傅(かしず)かせている。男は性で生きてはいけない、これに気づかない野田ちゃんは狂死するしかないだろう。言挙げしましたよ。
 
 ↑前々回の東京タワー蝋人形館から無断で記載させもらいます。その理由は訴えられてからのべることにいたします。(清志郎と高倉建は、僕のなかでほぼイコールです。)


●安倍ちゃんのやりたいことはわかっている。「強くてかっこいい日本をつくるんだ」ってこと。(この幼児性心理に、すんまそんね、反吐がでまっせ)そのマッチョで美しい日本づくりのために、改憲と数々の補強施策が必要なんですね。
 1.国家安全保障会議(日本版NSC)
 2.特定秘密保護法 
3.武器輸出三原則の見直し 
4.集団的自衛権にかかわる解釈変更
 5.日米ガイドライン見直し(日米中韓の地政学的パワーポリティックス)以上、東京新聞の見立て。 
 こうしてラインアップすると、着実に地固めが進んでいる。解散選挙はアベノミクスが争点だという見方は、実に中途半端で甘いとおもう。

●だいたいアベノミクスそのものがアメリカFRB(グリーンスパン・バーナンキ)の流れをくむ金融緩和推進リフレ派のパクリであり、金余りを創出して経済を活性化しようとするもの。
 金がジャブジャブと市中(金融機関)に出回れば、いずれGDPが好転するという推論。主客転倒だ。ヘリコプターから金ばら撒き仮説もあったが、庶民を馬鹿にしすぎだ。2割は散財するだろうが、大半は貯蓄する。現状と変わりなく資産 は滞留する。そんな見方が現日本の正しき金融専門家としての見識だろうと思いますが・・。(アベノミクスでいえば、第1の矢はしっかりした成長戦略がまず必須事項なのに、主客転倒だとボタンのかけ違いに・・)。
 黒田総裁いわく「異次元の金融緩和」をかましたので、株価上昇・円安で、アベノミクスに箔をつけたように見えました。
 でも海外のダブついた金が日本に集中しただけの現象。(そんななか、実体経済・反リフレの経済学者らのきちっとした反論・分析予測がないのは淋しい)
 で、それをもって3%の消費税増税したのだから、地盤ができていないのに工事に着手したようなものだ。
 それよりも、少子化対策や雇用制度改革などを見据えた中長期の成長戦略ができあがってから、景気浮揚の金融・財政のテコ入れという順番だろう。

●マスコミを賑わす経済評論家は、金融機関や外資系企業出身者が多く、プレゼンテーション能力は優れているものの、極めて近視眼的というか短期間的な分析をする人が多い。
 為替トレーダーや銀行で国債を売り買いする人の時間感覚は常人のそれではない。ま、千分の一秒単位でコンピュータが決定するものを見極めているのだから凄いといえば凄いの であるが・・。
 実体経済の基づく長期的な話をするとマスコミ受けをしないが、やはり人口動態、気候変動、食糧生産などそういった分野まで見据えてもらいたいし、経済史、文化史の視点も求められる。要するにバランスが大切なんだと思う。

●解散総選挙で700億円もかかる。安倍ちゃんはその費用対効果はそうとう安いとふんでいるだろう。
 2,3兆円の増税を確実のものにするのだから。財務省の特権層もそう読んでいるらしいが、
 今回のGDP特報値であきらかのように「下振れ」が如実で、27年度に増税を実施したら日本の庶民の生活がどうなるか。

●選挙費用の700億円。これの内訳を知っている人は意外と少ないのではないか。60%は人件費。それも期日前の選挙にかかる人件費が多い。
 人口の多い選挙区の投票所には3人の立会人。リーダーが地元の町会役員的な人で日当15000円。補助が2人のアルバイトで1日12000円。これに公務員が2,3人いて特別手当などが支給される。
 人口が少ないところでは人員は前記の三分の二ぐらいの人件費がかかる。
 実は1度だけ私も経験したことある。9時から夜の8時までとつらいが弁当も出るし、学生アルバイトたちは各所を渡り歩きいい小遣い稼ぎだと言っていた。
 期日前投票をもっとコンパクトにしたり、そうだインターネット選挙を導入したら、将来にあっては相当のコスト削減を見込めるはずだ。

●いろいろあるが最後にしよう。日本ではほんとに民主主義が成熟していない。世代を超えて対話とか議論をする文化・風土がない。
 それよりも時間をかけて話し合うことを嫌うことや、そのプロセスそのもの面倒くさいと思うのか。
 確実に合意に持ち込める「根回し」とか、即効果がある「現ナマ」がものをいう。選挙にしたって結局、そうした風土のもとで行われているのだから押して測れるというものだ。
 水俣、成田の三里塚、日本各地の原発村、そして最近の放射性廃棄物の受入れでもめる各地の市町村。面倒くさい議論より、手っ取り早くことが進む金銭が支配する世界。

 これだけ吐いても居心地の悪さはまだ解消されていない。そのわけは自分ではわかっているのだけれど。(岸・佐藤がアメリカのポチだったことから来る凄い因縁) 

※「謐く」は「ぼやく」。「日本国語大辞典」の江戸時代の用語集から。「ぼやく」は、ぶつぶつと独り言のように言う意で、いわばツイートかな。
  まだまだぼやきたりない。もっと、くどくどいう場合は愚痴るになるわけでして・・。いや、わたしのばやい、ぐちってるかもね。

 追記:東京タワー蝋人形館は、昨年に閉館されました。閉館寸前に撮影したわけであります。その後、そっくり六本木の「東京ロックショウケース」に移転されたということです。
    <TOKYO ROCK SHOWCASE>
    東京都港区六本木7-4-4 六本木アートシェル4階  TEL: 03-6447-0655
 http://www.tokyorockshowcase.jp/ 
  


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2 コメント

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読めない漢字 (桂木英子)
2014-11-29 00:52:02
『 【 ぼやいても 】、いいかな。』だったのですね!! 私は、最後まで その漢字を読めないまま、
「 何て読むんだろう? もしかしたら、中国漢字? 」などと、ボヤきながら読んでいて最後の説明で やっとわかりました。 江戸時代の用語とか... 。読めない or 難しい漢字は、人の姓名にもありますよね!
私の名前( ペンネームですが )【 桂木英子 】、何て読むと思いますか? そう、アノ有名競走馬と同じ読み → 【 カツラギエース 】なんです!! ホントに漢字の読みって大変で~す!
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Unknown (フジ)
2014-11-29 14:38:14
英子さんは競馬にも造詣があるんですか。かつて英国の競馬ミステリー作家ディック・フランシスに嵌りました。いま息子が跡を継いでるようです。馬の当て字は面白いけど、成田無頼庵がせいぜいで、頭の体操にも成りませんですな。徒歩、歩々。
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