小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

懐かしき写真にかこまれて

2018年12月25日 | 音楽

▲510円という破格の入場料、コーヒー・紅茶が飲み放題。銀ブラにはもってこいっす! 

▲ソファの後ろにある大きな写真、ニール・ヤングと愛犬。個別の撮影は不可だが、全体を撮るのはOKという。

半世紀前もの、懐かしき音楽。それはロックミュージック、古くてもつねに新しい。14,5歳の私たちは、誰彼となくそれらの楽曲に戦慄し、戸惑い、魂を揺さぶられた。こんなの音楽ではない、騒音だと怒り、クラシックの世界に入るものもいた。

世界中の若者たちが狂ったように酔いしれ、時にその反動かのように自分をみつめ、世界の動き、未来の行末を考えた。たとえば、ビートルズの曲は、それまで聞いてきた音楽のどのジャンルとも異なり、眠っていた感性を呼び覚ました。

伝統的なクラシック音楽からみれば、理知や律動の格式のようなものはない。しかし、生きている普通のことばで、感情豊かな個性を表現し、不安定な自己に肯定感をもたらしてくれた。

ギターとベース、そしてドラムと、このシンプルな楽器構成だけで、新たな来るべき世界を描いてくれたロッケン・ロール! いや、現代のロックにだって、その基本精神は受け継がれているはずだ。

 ▲ビートルズ、ジャケットを飾ったオリジナルなど多彩。手は出せないが、額装したオリジナル・プリントも販売していた。

ジャズやR&B、ブルースだってもちろん共に歩んでいるが、ロックはその成長を止むことなく幹を太くしている。

そんなロック創成期の、特にブリティッシュ系のロック・ミュージシャンを撮り続けたカメラマンたちの秘蔵写真が『1960s Rock n Roll 甦る奇跡の時間』というタイトルのもと、銀座ど真ん中の三愛ビルにあるリコーのギャラリーで、こじんまりながらも開催している。この展覧会は妻の友人から教えてもらい、そのお蔭をもちまして、ロック史に残る貴重なプライベート写真を見ることができたのだ。

主催するスタッフの方たち皆さんが気持ちの良い人たちばかりで、たいへん居心地の良いひと時を過ごすことができた。年が変わっての12日から作品の入れ替えもあるという。年間パスポートも手に入れ、来年も出かけるぞい。

 

 ▲ツェッペリンやクラプトン、ザ・フー、いま亡きジミヘン、ザッパ、レゲイのマーレイ、去年召された同齢のトム・ペティも・・。懐かしき人々にかこまれて、至福のひと時、やすらぎの空間となった。

 ▲ディランの歌詞は文学である。ストーリーのある象徴詩ともいえる。ノーベル・文学賞の価値あり。

 

 

 

 ▲今は亡きボウイ・・

 ▲三愛ビルは、法隆寺の五重塔をモデルに建設されたとは知らなんだ。鳩居堂には、コンタックスのギャラリーに偶に行ったけど。

 


近くの「鳥ぎん」で食事する予定だったのだが、なんと立派なビルになっていた。店も地下に潜り、大勢の客待ちの列。浪人時代、この店でアルバイトしていたが、当時から外国人が多くやってき、「グッドだ」と言って喰い散らかしていた。焼き鳥と釜飯の、美味い「和食」が愉しめるとあらば、口コミで伝わるのでしょうな・・。

 

追記:ビートルズで好きな曲の一つ。不思議なのだが、自分による再生回数のトップなのだ。が、コンプリート曲はネット上にはない。実に素晴らしいことじゃ! (2019/2/25)

Sun King (Take 20)

 


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