珍方録

バイクと酒とジンギスカンをこよなく愛するブログ

BMW G650X 試乗記

2007-06-08 | BMWmotorrad

↑BMW G650 Xcountry (税込み価格¥1,095,000-)

BMWの新しい単気筒マシン、G650に乗ってきました
これまでのF650シリーズに変わるモデルで、ネーミングも"G"シリーズに変更されました
今回乗ったのはXcountry(クロスカントリー)というモデルです
ボク自身F650に乗っているので、どれだけ進化しているのか楽しみです

↑斬新なリアセクション テールランプは高輝度LED


まず跨った印象はコンパクト! 取り回しも軽い!
周りからはニーハンのオフ車くらいにしか見られないでしょう
イグニッションキーをONにすると数秒間セルフチェックが働きます
軽量化のためか、インパネはとてもシンプルなデジタルメーターを採用
タコメーターは付いておらず、必要最小限の情報しか表示されません

↑モードボタンで、ツイントリップ→ODO→時計と切り替え


セルボタンを押すとなかなか歯切れのいいサウンド!
エンジン音はファンデューロに似ていますが、排気管から発する音はかなり弾けてます
最高出力は53馬力/6.0kgmというスペック
新エンジンはピックアップが鋭く、アイドリングのすぐ上の回転からトルクが立ち上がるため、出足は強烈そのもの!
油断していたら、思わず首がのけぞりましたw
1速はアクセルだけで簡単にウイリーできます
望まなくとも、街中ではかなりアグレッシブな走りになりますヨ(笑)

ファンデューロ時代のロータックスとは違い、頭打ち感がなく上までスムーズに回ります
2代目F650GSのインジェクションエンジンもスムーズですが、パンチが全然違います
試乗車はバリバリの新車ということで、レブまでは試しませんでしたが、某誌のインプレによると4速で160km/h以上まで伸びるそうですから、これはけっこう速いです
ダートにも入ってみましたが、アスファルトより断然オモシロイ!
パワーが有り余ってる上にピックアップが鋭いので、モトクロッサーのように遊べます(エンデューロモデルのXchallengeはきっと凄い!)

↑新しい意匠のスイッチボックス  左の赤いボタンがABSのオフスイッチ 


工場オプションでABSが選べます(10万円高)
このバイクでダートでABSが作動したらどうなるのか?
フロントブレーキはさすがにパニック時以外は滅多に作動しませんが、リアブレーキはめちゃめちゃ仕事してます
どんなにブレーキペダルを強く踏んでもリアタイヤはロックしません
機械任せで、果てしないポンピングブレーキを繰り返します
これはABS付きBMW全モデルに共通のスタビリティーですが、あえてロックさせたいときはハンドルにABSキャンセルスイッチが付いてるので、このボタンを押せば"ふつうのブレーキ"に戻ります

↑リアサスは油圧プリロードダイヤル付き 操作時はヤケド注意!


サスストロークはフロントが240㍉、リアが215㍉です
フロントはマルゾッキ製の45mm倒立フォークで、リバウンド側・コンプレッション側ともに減衰調整可能 剛性感があるのでギャップもお構いなし
リアは一瞬オーリンズっぽく見えますがドイツのZF(ザックス)製のようです
コチラはダイヤルでプリロードの調整ができ、リバウンド側のみ減衰調整可能です
最強と最弱はけっこう幅がありますので、セッティング次第でどうにでもなるでしょう
ただし、写真のようにプリロード調整ダイヤルのすぐ横をエキパイが通ってますので、素手での操作は要注意です!
ボクはサマーグローブをしっかり溶かしました・・・(涙)

最後に航続距離についてですが、Gシリーズの燃料タンクは10リッターしか容量がありません(うちリザーブが2リッター)
実燃費は楽しく走れば?おそらく25Km/Lあたりでしょうから、スカスカまで使ったとして250キロ、リザーブ警告を考えれば200キロくらいでスタンドを探さなければならないでしょう
給油間隔は近くなりますが、まぁ困ることはないですね

BMWはわざわざ「大人がやんちゃするバイク」を作り上げました
一度乗ってみてください、とにかく"オモシロイ"です

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BMW F650GS試乗記

2007-06-08 | BMWmotorrad

↑BMW F650GS 鮮やかなマンダリンオレンジの外装色

新型Gシリーズ試乗の後に、先代モデルのF650GSに乗ってみました
今回Takeちゃんのご厚意により、奥様のKちゃん号を試乗させていただきました
実はこのインジェクションのF650GSに乗るのは初めてなのです
ファンデューロ~F650GS~G650Xの3世代をしっかり比較してみたいと思います
まずGSに乗った印象は、「車格がひとクラス上」の感じ
バイクがドッシリしてます。 
G650のキビキビ感は皆無で、ファンデューロと比べても「駆け抜けるヨロコビ」がない
とても重厚なキャラクターです

↑2本出しマフラーと専用パニア装着のリアビューは迫力アリ

ホッとするのは3世代ともエンジン音がよく似ているところ
同じロータックスなので当たり前ですが、キャラクターは3様です
インジェクションになってからのGSは、かなり賢くなってるのが実感できます
厳密にはシングルプラグの前期型とツインプラグの後期型が存在します
トップギヤ(5速)の守備範囲が広く、ノンスナッチで50km/hまで粘ります
振動もよく抑えられて高回転までひたすらスムーズ
しかし加速に抑揚が一切ない
全開加速を試みても、回転が上がって行くのを待つ感じになります
これに比べるとツインキャブレターの初期型ファンデューロは振動は出ますが、台形のドッカンパワーでやたらパンチがあります
そしてGともなるとファンデューロ以上のパンチに、GSのスムーズさが加わります
レブリミットも500rpm以上は上がってるので、車速の伸びはこの2車を圧倒します

↑デジタルトリップ・デジタル時計装備 タコの数字の大きさに注目

メーターはイタリアCEV製のアナログメーターです
個人的にはGのデジタルメーターより断然こっちの方が好きです
これがファンデューロとなると同じイタリア製でも、往年のVEGLIAが装着されます(タコの針が常に踊ってますw) 

↑歴代Fシリーズのウインカーは国産車と同じタイプ

F650GSもABSを選べます この車両はABS付き車
Gのようにオフスイッチはありません
ハンドルスイッチはしっかりデザインされてますね
左のハンドルに付いてるトグルスイッチは、補助灯の点灯スイッチです

↑TOURATECH 製のアディショナルランプ

この補助ランプはTOURATECHの製品です
少々お高いですが、造りとフィッティングはさすがと言わざるを得ません
夜は走らせてもらえませんでしたが、死ぬほど明るいそうです

↑リアサスのプリロードダイヤルはココ

リアサスの調整ダイヤルはGではエキパイのすぐ横でしたが、GSもシリンダーのすぐ横
まぁグローブが溶けるほど熱くはないでしょう
BMWは乗車姿勢での操作性にこだわって、このような位置になるのでしょう
右利きの人にはベストな位置だと思います

さてF650GSですが、これは長旅にいいマシンだナと思いました
とにかく車体が安定してます
積載性も十分
ツーリング燃費は30km/Lいくそうです
夜中に長距離移動することの多いTakeちゃん家にはサイコーのマシンだナと納得

中古車は狙い目かもしれませんヨ

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