こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『モーレツ電子艦隊戦(超ミニスカ宇宙海賊2)』笹本祐一(ネタバラシ注意)

2021-07-20 20:42:43 | 読書感想
 
情報部肝いりの秘密任務で士官学校に候補生として潜入している茉莉香たち。

卒業演習に新入生として参加し、早くも敵空母制圧してしまう。
帝国艦隊では、歴史的に演習で拿捕、鹵獲された艦隊は、その持てる糧食と力のすべてで勝者をもてなさなくてはならないらしく、彼女たちも賓客用船室で、生スイーツとフルーツ、高級菓子にドリンクという豪華なもてなしを受けた。

そこは茉莉香たちで、もてなしを受けるだけでは済まず、そんな時も自分のやるべきことを分かっていて、しっかり状況を調べている辺りが只者じゃありません。

あと、ここからがネタバラシですが、誰かさんが銀河を征服できるソフトを作って不特定多数の人が使えるように送ってしまうし、別の誰かさんは、いくら熟考の上とは言っても、使ってしまうんですね(汗)

やはり海賊だからか、度胸が違います。
今回ばかりは、その肝の太さに圧倒されました。
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『いわいごと』畠中恵

2021-07-14 19:52:07 | 読書感想
 
お雪が記憶を失った事で、縁談の先行きが怪しくなってきた麻之助。
そんな中でも、町名主の家にはあらゆる相談事が舞い込み、跡継ぎの麻之助もたびたび駆り出される。

お気楽者と言われつつ、いざという時に頼りになるのが麻之助なんですよねえ。
「名指し」でやった事は、いかにも気楽そうでいて、実は皆の心をしっかりつかむ采配でしたし、「えんむすび」も、しっかり三つの縁談のもつれを解きほぐしましたから。
・・・縁も失いましたけど(笑)

不思議なもので、それでも人の縁は決まる時には決まるようです。
やっと祝言も迎えられ、一読者ながら安心しました。

このタイトルからシリーズも終わりかと思っていましたが、この展開だとまだまだ話を続けられそう。
なので、期待しています。
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『めぐりんと私。』大崎梢

2021-07-12 19:45:35 | 読書感想
 
移動図書館めぐりんに関わる人々の、様々な思いが描かれた物語。

契約上、今のアパートから引っ越さなければならなくなった高齢女性は、息子たちに有無も言わさず縁もゆかりもない土地に転居先を決められた。
また、ある男性は、子ども時代に、本に興味のない両親から罪の意識も無く心が傷つく事をされていた。

そんな5つの物語の中で、私が強く興味を惹かれたのは「昼下がりの見つけもの」「未来に向かって」です。
前者が上記の男性の物語で、本好きにしたらこのような親は、万死に値するほど罪深いです。
後者は、それとは逆に、先々の人々に多くの知識を残したいという強い思いが感じられて、好きです。

また、小説好きの反省点として「リボン、レース、ときどきミステリ」は、挙げられるものだと感じました。
気をつけます(汗)
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『居酒屋ぼったくり おかわり!2』秋川滝美

2021-07-09 19:59:28 | 読書感想
 
今回の「おかわり!」は、美音と馨の両親が商店街の空き店舗を下見に来たところから始まり、両親が亡くなって美音が店を継ごうとする物語へと続き、話は飛んで、美音と要の結婚後へと至ります。

冒頭のご両親は、二人で補い合ったいい夫婦でいらして、親として問題のない方々に思えますが、それでも、子どもたちのために良かれと思ってしていた事が、子どもに無理をさせることになっていたようで、難しいですね。

まあ、それでもこの姉妹は、失敗したとしてもそれを修正する正しい判断力を持っているのだから、大丈夫だと思います。

あと、あまり酒を飲まない私としては、ノンアルコールカクテルの紹介が面白くて嬉しかったです。
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『本好きの下剋上 第四部 貴族院の自称図書委員VIII』香月美夜

2021-07-08 19:45:48 | 読書感想
 
今回、ジルヴェスターの末息子メルヒオールが登場。
シャルロッテに負けず劣らず可愛い弟です。

そんなこんなで初めのうちは久しぶりに家族揃って穏やかに過ごせていたかと思えば・・・何だよ~!
せっかくヴェローニカが幽閉されて落ち着いて来たのに、今度はフェルディナンドがアーレンスバッハへ婿入りする話が持ち上がるなんて~!!
しかも、ゲオルギーネという新たな火種が現れるなんて、冗談じゃない!!!

ローゼマインじゃないけど、フェルディナンドの精神的負担が心配です。
まったく、部外者が要らん進言するから。
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