こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『スガリさんの感想文は絶え間ない嵐の中『幽霊塔』編』平田駒

2021-07-04 19:45:26 | 読書感想
 
今回の私の感想は、ひどいネタバラシになるか、逆に大きな勘違いを未読の方々に変なイメージとして植え付けるかのどちらかと思いますので、未読か、ご自分なりの感想に行きあたっていらっしゃらない方は、お読みにならない方がいいかと思います。

気にしないよって方は、どうぞ。

という事で本題ですが、全体としてはスガリさんと藤ノ木さんの和解の物語なのかもしれません。

ただ、第二話の江戸川乱歩の「幽麗塔」で、直山が読んだスガリさんの感想文。
私は、あれは藤ノ木さんがすり替えた彼女の感想文なのではないかと疑っています。
何と言いますか、やけに食いしん坊というのもありますが、第一話の芥川龍之介「鼻」でのスガリさんの妙に細かい鼻と口へのこだわりが、第二話への伏線ではないかと感じたわけです。

もしかしたら平田さんは「フッフッフ、変に言葉にこだわり過ぎて、私に踊らされているね?」とでも思われるのかもしれませんけど。

あと、結末を読んだ限りでは、今後、直山先生は四角関係で悩むか、それが元で皆に軽蔑されるかしそうな気もします。
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映画「夏への扉」

2021-07-01 19:48:31 | 映画
先日観てきた映画の原作よりも、こちらの方がSFとしてはメジャーな「夏への扉」

映画も観てきました。
TVCMでは恋愛要素の面が強く押し出されていたので、こわごわ観に行ったのですが、爽やかなタイムトラベルSFになっていたので、ホッとしました。

アンドロイドの「ピート」が映画オリジナルでしたが、「本当に生身でやっているの?」と感じる(演技の)完成度の高さでしたし、その毒舌(一瞬)も面白く、とても楽しめました。

欲を言えば、グッズの文庫ブックカバーが一般的なサイズだったので、ハヤカワ文庫サイズであって欲しかったです。
だって原作を買った方が、がっかりするんじゃないかと思うのですよ。入らないから。

まあ特化したらしたで、普通のサイズが合わず苦情が来るかもしれませんので、仕方ないのかな?

という事で、映画自体は満足のいく内容でした。
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