こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

ユーリンタウン

2004-03-21 00:00:00 | 未分類
高泉淳子さん目当てでこのお芝居を見に行った人は、少ないのでしょうが、
私は正にそれです。

今回演じた役は、リトルサリー。
こまっしゃくれた少女で、狂言回し的存在でもあるのかな?

この世界は、長期的旱魃による水不足に20年も苦しめられていて、
それがため、私設トイレは禁じられ、公衆トイレの使用も有料なのである。
貧しい人々は、トイレ代にも事欠き、中にはがまんできずトイレではないところに
排泄するものも現れる有様。
それなら、みんなそうすればいいと思われるが、ばれるとみんな
「ユーリンタウン」に連れて行かれ、2度と戻ってきた者はいないのである。

ある日、公衆トイレを管理している悪名高い会社の娘が、大学を卒業し
帰ってきたところから、この世界は変わり始めるのである。

いつ、再演があるか解らないので、詳しい内容は省きますが、
まぁ何事も、物事の一面から見て判断してはいけないよ、ということなのでしょうねぇ。
正義だけを振りかざすのは簡単だし、きれい事を言うだけなら楽だけど、
実行するには何事も犠牲を伴うし、多面的に見て判断し、時には苦しいと
思われることも、実行しなければいけないと。
そのためには、悪役も辞さない覚悟でやらなくてはならないのですね。

色々と、考えさせられるお芝居ではありました。
ただ、SFのテーマのひとつをお芝居で見せられたようにも感じ、
割となじみのある世界であり、すんなり呑みこめました。
問題は、理解していても実行できてないことなんですけどねー

コメント
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