レイコちゃんと蒲鉾工場

北野勇作さんの『レイコちゃんと蒲鉾工場』を読みました。

タイトルも表紙イラストもかわいいこの作品。それに騙されてはいけません。
怪物化した蒲鉾に社員が誘拐されたり食べられたり。
生還したと思っていても、実はすでに蒲鉾化されているのかもしれない。

そんな普通に見えて生きるか死ぬかの日々を送るぼくを、
さらに不思議なやわらかい世界へ連れて行ってくれるのが、小学生のレイコちゃん。

どこを読んでも夢か現か分からない。かなり不気味なはずなのにどこかやさしい。
北野ワールドに入るには、どこかスイッチを切り替えなければ溶け込みにくいところもありますが、
入ってしまえば生温かく心地いい。
一度体験してみませんか？