こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『滅びの前のシャングリラ』凪良ゆう

2021-03-23 19:53:14 | 読書感想
 
十七歳の江那友樹は、いじめられっ子。
つらさのあまり人類滅亡を願っていたら、1か月後に地球へ巨大な隕石が衝突し、本当に滅亡するという。
そんな中、全校一の美少女である藤森さんがライヴのために東京へ行くと言いだしたので、とある理由から、友樹は陰ながら付いて行くことにしたのだが・・・。

極限の状態に置かれた人間がどうなるのか、という思考実験とも言えるこの作品。
昔も、新井素子さんの『ひとめあなたに・・・』で、描かれていましたよね?
ここでは、友樹ばかりか彼の親、そしてその親を虐待していたという祖父母の世代まで描かれています。

さらに、それまで社会でならず者とされてきた人々がむしろ普通になってきて、多数派で大きい顔をしてのさばってきた連中が、悪行を重ねたりします。

果たしてそういう状況下で、自分自身がどうなるものか?私も分かりません。
不幸だと打ちのめされるのか、普通に生活しようとするのか、はたまた、みんなの不幸をあざわらうのか?
どうなんでしょうね?
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ひとり旅日和 縁結び!』秋... | トップ | 『あずかりやさん まぼろしチ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書感想」カテゴリの最新記事