『エスカルゴ兄弟』津原泰水

フランス文学科卒・香川県出身の柳楽尚登、二十七歳は、編集という仕事にやりがいを持つようになった矢先、調理師免許を持っているのを見込まれ（？）次の就職先を紹介され、潰れかけた出版社をリストラされた。

尚登の就職先となったのは、元・立ち飲み屋で、本物のエスカルゴ料理店を目指そうとする店だった。

その後も尚登は「人間、万事、塞翁が馬」を地で行くわけですが、ロミオとジュリエットまがいの恋まで演じるとは思いませんでした。
それにしても、結末がああだとは！

とても、面白い作品でした。