こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『王とサーカス』米澤穂信

2015-10-11 19:31:03 | 読書感想
太刀洗万智は、28歳のフリーの記者。
2001年6月にはネパールにいて、トーキョーロッジという安宿に宿泊し、知人の雑誌の海外旅行特集の事前取材をする予定だった。

しかし突然、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が起こり、万智は知人の許可を得て、事件の取材を開始した。
何とか情報を得ようと、内部を知りそうな軍人に取材を申し込むも断られ、そのためかその軍人は他殺体として万智に発見されることとなった。
その背中には、刃物でINFORMER(密告者)と刻まれていた。

善意で行ったつもりのことが、人を傷つけてしまうことがあります。
万智たちも万全を期して取材を行ってきたのですが、過去の出来事が思わぬ影響を与えました。
報道は、物事をサーカスにしてはいけない。
重い言葉だと思いました。
コメント
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