伊藤計劃さんの『虐殺器官』を読みました。
社会からテロを一掃した先進資本主義諸国と内戦や民族虐殺が増加していく後進諸国。
その背後には、謎の米国人ジョン・ポールの存在が囁かれていた。
アメリカ情報軍・特殊検索群i分遺隊のクラヴィス・シェパード大尉は、
チェコ、インド、アフリカの地に、その影を追うが・・・。
果たしてジョン・ポールの目的とは?
背後から糸を引く者どもの身勝手な陰謀と、大量殺戮を引き起こす”虐殺の器官”
確かに、ジョン・ポールたちの行いは間違っていますが、シェパードの下した判断も
許せるものではないと思います。
あまりにも残虐な物語に、背筋も凍る思いでした。