goo blog サービス終了のお知らせ 

こっぱもちの部屋

http://blog.livedoor.jp/kisaragi12yukari20/「こっぱもちの読書日記」

コミックス『部屋裏のバイテン(4)』竹本泉

2022-03-18 20:09:45 | アニメ・コミック・ゲーム

 
穴塞ぎのバイトをしているうちにパートナーが穴から落ちてきて美緑さんにのり移ってしまった。

今回が最終巻との事ですが、回を追うごとにバイテンが穴塞ぎを頼む人が増えてきて、終わらせる気があるのか竹本さん(笑)
本題に戻ると、美緑さんたちは穴が増えてきて忙しいはずなのに、ねこみみたちがいるせいかどうものんびりした雰囲気しか感じられなくて、読者としては癒されます。

結末としては、まあそうだろうなあというところもありました。
またあとがきでは、こういうコミックスに(無駄に?)ミステリの手法を入れていたのか(苦笑)という話もあって、面白かったです。

ぼんよりしたい方におすすめです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コミックス『バーナード嬢曰く。(6)』施川ユウキ

2021-12-23 20:10:13 | アニメ・コミック・ゲーム
 
今回は裏表紙にも載っているせいか、中島敦の『山月記』についての各人の受け取り方が面白く、印象深く読めました。

私は遠藤くんとは逆に、「尊大な羞恥心」と「臆病な自尊心」を持つ李徴だからこそ、彼を虎にした存在から試されているのではと感じました。
尊大で臆病だから、虎という動物としてはかっこよく敵も少なそうな存在であるにもかかわらず、所詮獣という固定観念に邪魔され、今まで軽蔑してきた存在に自分がなっているという事を受け入れられない。
遠藤くんの言うように、強くかっこいい自分を受け入れて楽しめれば良かったのでしょうけど、李徴は乗り越えられなかったと。
あと、学びという面から見ると、このように『山月記』を読み議論する事で、同じ題材から多種多様な意見が出る事に気づくという学びがあると考えられます。

他には『かもめのジョナサン』について、実にしょうもない事を思い出しまして。
多分、リアルタイムで流行った頃だと思うのですが、大人たちが口にしていた駄洒落。
ジョナサンの二人の兄の名前が、かもめのジョナイチ、ジョナニだって。

バカバカしいことはともかく、他にも色々と面白そうな作品が紹介されていますので、ぜひ、お買い求めの上、お読みください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コミックス『ひらばのひと(2)』久世番子

2021-11-26 20:30:19 | アニメ・コミック・ゲーム
 
今回、前座の泉太郎が「赤穂義士伝」をあまり好きじゃないなんて言うものだから、冒頭からにしき姉さんのお目玉を食らいます。

まあ、私もあまり好きでは無いかな?
泉太郎たちの師匠によるとすれ違う人間の物語なのだという事ですが、少なくとも吉良も内匠頭も、コミュニケーション能力に難がありすぎですよねえ。
「てめえらのせいで47人も死んだし、藩のお取り潰しで苦労した武士も多かったんだよ!」と、罵りたいのが本音です(笑)

逆に聴いてみたいと思ったのは「鉢の木」
できれば詰まらずに、とうとうと語るところを拝聴したいものです。

登場人物も、泉太郎の同級生やお隣さん、めったに会えない兄弟子、学校寄席で出逢ったサボりの女子高生など次々と気になる人々が現れて、続きが楽しみです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コミックス『ぬばたまは往生しない(1)』久世番子

2021-11-26 20:11:59 | アニメ・コミック・ゲーム
 
黒々とつややかな美しい髪の藤中納言家の姫君は、”ぬばたま姫”と呼ばれていた。

しかし彼女は、どんな公達からの文にも興味を示さず結婚を嫌がり、自由の身でいるために自ら髪を切り、尼となった。
しかもそのために、文殊菩薩の化身と言われる美貌の僧、白顕をも巻き込んで。

白顕も、ちまたで言われる評価とは全く違う人間性ではありますが、ぬばたま姫の婚約者と呼ばれる紅葉宮もなかなか変な方で、いくら平安時代とは言え浮名を流してきた割に肥満体なので、本当にモテるのかなと感じました。

今後がとても楽しみな、変人揃いのコミックスのスタートです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コミックエッセイ『アルトゥルと行く!不思議の国ジャパン』アルトゥル

2021-11-18 20:23:56 | アニメ・コミック・ゲーム
 
ラトビア人のアルトゥルくんは、小学生で日本のアニメにはまって興味を持ったものの行く機会が無く、ラトビアの銀行で働いていた。
ところがそんなある日、ラトビアに来ていた日本人のShoさんと偶然知り合い、一緒に旅行したり、日本語の勉強をしたりしているうちに、すっかり日本文化の大ファンに。
22歳で初来日、初コンビニで買ったツナマヨにはまり、民泊では畳のイグサの香りの虜になる。
ただし、何度も挑戦したが納豆は苦手。

納豆は、日本人でも好き嫌いがはっきり分かれる食べ物なので仕方ないです。
それよりも、おにぎりの海苔が好きな欧州の方もいらっしゃるのですね。
黒かったり、紙みたいなのが嫌がられたりするようですが、ま、好きずきですからね。

私が気になったのは「お」と「を」を同じ発音だと思っていらっしゃる事。
Shoさんはご存じないのでしょうか?
厳密に言えば「を」は、「うぉ」と発音するのですよ。
つまり「Wo」なので、もしかして昔は「ゐ」は「うぃ」 「ゑ」は「うぇ」って発音していたのでは?と考えていたら、ローマ字変換がそうなので、確信に近くなっています。
教えて、日本語学の専門家の方。

と、いうわけで、私の中でも新たなる発見があった面白い本になりました。
他にも、面白いエピソードがたくさんありますので、よかったらお読みになってください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする