・ ある年の 花遅かりき 啄木忌 久保田万太郎
そういう訳で、今日4月13日は26歳の若さでこの世を去った「石川 啄木」の命日です。
啄木について、出生から作家活動、その時々の交友関係~死後まで、詳しい事をお知りになりたい方は 「ウィキペディア」までどうぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%B7%9D%E5%95%84%E6%9C%A8#.E7.94.9F.E6.B6.AF
彼の処女作でもあります、「一握の砂」から代表的な歌をいくつか選んでみました。
ン十年ぶりに読んでみますと、実に判り易い歌が多く、直線的に詠んでいたのが良く分かります。
◆ 「一握の砂」から・・・
・東海(とうかい)の小島(こじま)の磯(いそ)の白砂(しらすな)に
われ泣(な)きぬれて
蟹(かに)とたはむる
・頬(ほ)につたふ
なみだのごはず
一握(いちあく)の砂を示(しめ)しし人を忘れず
・砂山の砂に腹這(はらば)ひ
初恋の
いたみを遠くおもひ出(い)づる日
錦織健さんの素晴らしいテノールで聴く事が出来ます
http://www.youtube.com/watch?v=SU1auOlemx4&feature=related
・いのちなき砂のかなしさよ
さらさらと
握(にぎ)れば指のあひだより落つ
・たはむれに母を背負(せお)ひて
そのあまり軽(かろ)きに泣きて
三歩あゆまず
・こころよく
我にはたらく仕事あれ
それを仕遂(しと)げて死なむと思ふ
・遠くより笛の音(ね)きこゆ
うなだれてある故(ゆゑ)やらむ
なみだ流るる
・はたらけど
はたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)楽にならざり
ぢっと手を見る
・友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
花を買ひ来(き)て
妻(つま)としたしむ
・何事も思ふことなく
いそがしく
暮らせし一日(ひとひ)を忘れじと思ふ
・眼を病みて黒き眼鏡(めがね)をかけし頃
その頃よ
一人泣くをおぼえし
・ふるさとの訛(なまり)なつかし
停車場(ていしやば)の人ごみの中に
そを聴(き)きにゆく
・かにかくに渋民村(しぶたみむら)は恋しかり
おもひでの山
おもひでの川
・石をもて追はるるごとく
ふるさとを出(い)でしかなしみ
消ゆる時なし
・やはらかに柳あをめる
北上(きたかみ)の岸辺(きしべ)目に見ゆ
泣けとごとくに
上の歌のイメージ画像です。柳の芽吹き頃 。(北上川ではありません)
・わが思ふこと
おほかたは正(ただ)しかり
ふるさとのたより着(つ)ける朝(あした)は
・ふるさとの土をわが踏めば
何がなしに足軽(かろ)くなり
心重(おも)れり
・ふるさとの山に向ひて
言ふことなし
ふるさとの山はありがたきかな
・父のごと秋はいかめし
母のごと秋はなつかし
家(いへ)持たぬ児(こ)に
・わがあとを追ひ来(き)て
知れる人もなき
辺土(へんど)に住みし母と妻かな
・山の子の
山を思ふがごとくにも
かなしき時は君を思へり
「一握の砂」は、・・・下記からご覧いただけます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000153/files/816_15786.html
そういう訳で、今日4月13日は26歳の若さでこの世を去った「石川 啄木」の命日です。
啄木について、出生から作家活動、その時々の交友関係~死後まで、詳しい事をお知りになりたい方は 「ウィキペディア」までどうぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%B7%9D%E5%95%84%E6%9C%A8#.E7.94.9F.E6.B6.AF
彼の処女作でもあります、「一握の砂」から代表的な歌をいくつか選んでみました。
ン十年ぶりに読んでみますと、実に判り易い歌が多く、直線的に詠んでいたのが良く分かります。
◆ 「一握の砂」から・・・
・東海(とうかい)の小島(こじま)の磯(いそ)の白砂(しらすな)に
われ泣(な)きぬれて
蟹(かに)とたはむる
・頬(ほ)につたふ
なみだのごはず
一握(いちあく)の砂を示(しめ)しし人を忘れず
・砂山の砂に腹這(はらば)ひ
初恋の
いたみを遠くおもひ出(い)づる日
錦織健さんの素晴らしいテノールで聴く事が出来ます
http://www.youtube.com/watch?v=SU1auOlemx4&feature=related
・いのちなき砂のかなしさよ
さらさらと
握(にぎ)れば指のあひだより落つ
・たはむれに母を背負(せお)ひて
そのあまり軽(かろ)きに泣きて
三歩あゆまず
・こころよく
我にはたらく仕事あれ
それを仕遂(しと)げて死なむと思ふ
・遠くより笛の音(ね)きこゆ
うなだれてある故(ゆゑ)やらむ
なみだ流るる
・はたらけど
はたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)楽にならざり
ぢっと手を見る
・友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
花を買ひ来(き)て
妻(つま)としたしむ
・何事も思ふことなく
いそがしく
暮らせし一日(ひとひ)を忘れじと思ふ
・眼を病みて黒き眼鏡(めがね)をかけし頃
その頃よ
一人泣くをおぼえし
・ふるさとの訛(なまり)なつかし
停車場(ていしやば)の人ごみの中に
そを聴(き)きにゆく
・かにかくに渋民村(しぶたみむら)は恋しかり
おもひでの山
おもひでの川
・石をもて追はるるごとく
ふるさとを出(い)でしかなしみ
消ゆる時なし
・やはらかに柳あをめる
北上(きたかみ)の岸辺(きしべ)目に見ゆ
泣けとごとくに
上の歌のイメージ画像です。柳の芽吹き頃 。(北上川ではありません)
・わが思ふこと
おほかたは正(ただ)しかり
ふるさとのたより着(つ)ける朝(あした)は
・ふるさとの土をわが踏めば
何がなしに足軽(かろ)くなり
心重(おも)れり
・ふるさとの山に向ひて
言ふことなし
ふるさとの山はありがたきかな
・父のごと秋はいかめし
母のごと秋はなつかし
家(いへ)持たぬ児(こ)に
・わがあとを追ひ来(き)て
知れる人もなき
辺土(へんど)に住みし母と妻かな
・山の子の
山を思ふがごとくにも
かなしき時は君を思へり
「一握の砂」は、・・・下記からご覧いただけます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000153/files/816_15786.html
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