師走(12月)を迎えると、年賀状書き、大掃除‥など新しい年を迎える準備がいろいろ。
『餅つき』もその一つ。お正月帰省する子供や孫たちに食べさせるの餅つきが始まる頃。
かつては多くの家庭で行われていた餅つきも、今は極言すると農村地域でしか見られなくなった。
拙宅のある町内でも、庭先に臼(うす)を出しての餅つきは、秋に行う自治会恒例の餅つき大会=写真=くらい。最近は家庭用電気で動く卓上簡易餅つき器があるので、自宅でモチつきを楽しんでいるところも‥
『餅つき』といえば、祖父が元気だった頃、もう数十年になるが
9のつく日は【九日餅(くんちもち)】といって、なるべく餅つきはしない。
師走の12月29日は絶対にやってはならぬ!
と教えられた。
数字の「9」の音韻から苦を搗く『九日餅』として、避けたらしい。
ところが最近は「29」を「ふく(福)」と読みかえた【福餅(ふくもち)】と歓迎される動きが出てきた。
すると12月29日に搗かれた餅は『ひとに福もち』とも読める。世の中、変われば変わるものなり。
ひと(他人)に‥も良いが、先ずは今年一年『元気に働いてくれた妻』に、感謝の餅でも食べさせよう。