お弔いのため、福岡へ出かけた。
自治公民館程度の敷地に建つこぎれいな料亭風の葬祭場でした。
10畳ほどの玄関兼ホールに入ると、着物を着た女性スタッフが、
入ってくるお客さんにスリッパを出すなど下足番をしている。
まるで料亭に来たような錯覚を覚える。
二階には、遺族親族がまるで自宅にいるようなくつろぎ感を与えるための空間が広がる。
もちろんバストイレ、ベッド、和室、等々も完備。
田舎の葬儀のように、地域や会社関係、親戚関係の絆が強く深い場合は全く適さない施設だ。
式場の許容人数は、どう詰め込んでも30人。
故人の葬送を、できれば他人に知らせることなく、近親者だけで静かに執り行いたいと希望する人たちが増えている。そんな事情に対応した施設であることは確かなようだ。
地方都市まで出かけると、世の中の変化に対応しようとする様々な形が現実になっている。
良い悪いの問題で語る事柄ではないが、ビジネス社会の対応力には感服するばかり。