こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

なま内田 を 見てきた

2011年12月09日 | 仏教

講演会に出かけるのは、何年ぶりだろう?
久しぶりにアカデミックな雰囲気にひたってきた。

 長崎大学で開催されている第6回目のリレー講座。
凱風館館長、神戸女学院大学名誉教授の内田 樹さんのおはなし。
なま内田の話を聞けるとあって、中部講堂は一般の人から学生までわんさか集まって満員御礼。
さすが人気者だ。
 お話もリズミカルで、テーマの掘り下げ方が巧みだから聴衆は思わず引き込まれている。
 時代の趨勢や世の中の論調(マスメディア)とは異質の主張だからとても愉快。
 仏教的な世界観や日本的風土に根ざした価値観を基盤としている。
 ただ、横文字が多すぎて、手元に電子辞書がないと不便きわまりない。・・・ってのが総体的な感想。
ま、こんな感想はどうでもいいことだけど、記憶に残った言葉だけでも、記録しておくことにしよう。
・ユニクロ榮て国滅ぶ
・経済とは、「経世済民」のこと!
・トリクルダウン、故郷に錦を飾る、ことがなされなくなった
・グローバリズムとは、エゴイスティックのこと
・大阪のいう「元気な町に」とは、「効率効果主義の町づくり」
・教育者や公務員は、既得権益の受益者ではない
・閉塞感とは、個人の努力に対する報いが相関しないところから来る絶望的な無力感。
 努力しても手応えが感じられない、何一つ影響しない社会構造。
 なのに、ネガティブな影響は瞬時に身に降りかかる。
・だからTPPでリンクが拡大すればするほど、ネガティブな影響は日本人一人一人に
 大きく伝わる。
・国民経済とグローバル化は原理的に背理する
・企業とは、本来雇用を増やす目的で企業努力するところ。
 人員削減をして、「ボーナスが増えました」と喜ぶのは本末転倒
・各の地域社会の中で発展を。
・オーバーアチーブとは、他人と比較するんじゃなくて、自分自身の質を高めていくこと
 比較するのは昨日の自分と
・ノブレスオブリージュとは、共同体の人々を支える力を持った人になることをめざす道徳
・鎖国日本のススメ
・廃藩置県でなく、廃県置藩しよう!
・小さな国は幸せになれる

          以上、なま内田見聞録

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