印山寺梵鐘の銘。
・・・漢詩 うまいこと読めません。
なにかこう、風情のある表現がしたいなあ・・・。
誰かお願い!
銘 日
鳥兎生一 清响含霜
送夕賓旦 渡江伝郷
若衆游息 天龍致祥
慈風無際 庭宇吉康
正徳四甲午年十月吉祥日
願主 当寺十三世法印盛陽
同 長峰長右衛門尉次政
前佐賀住
谷口安左衛門
以下、とりあえず日本的読み下し、・・・ で思い出した!!
学生時代、私の担当指導教授は、
「漢文にしろ漢詩にしろ、目に入ってきた文字が
そのまま風景に直結するようになるぐらいじゃないとだめだよ!
平安時代までの坊さんは、読みくだしになんてしてなかったんだから。」
なんておっしゃてました。
これを聞いた辺から、不勉強になったような気が・・・。(笑
銘に曰く
烏兎 一に生ず 清响 霜に含む
夕に送り 旦に賓す 江を渡り 郷に伝わる
若衆は 游息し 天龍は 祥を致す
慈風 際無く 庭宇は 吉康す
1714年十月吉祥日
願主 当寺十三世住職 法印盛陽
同 長峰長右衛門の尉(じょう) 次政(つぎまさ)
前佐賀住
谷口安左衛門・佐賀藩の御用鋳物師谷口氏・四代目安左衛門兼清 (享保3年・1718没)。
*烏兎・・・(うと)金烏玉兎の略。太陽には三本足の烏が、月には兎が住む。
月日、歳月、光陰の意味
*清响・・・すがしき音(声)
この梵鐘を鋳造した谷口安左衛門さんの作品は、今もいくつか散見されるようです。
福岡市では、この梵鐘と同時期に造られたものが、市の有形文化財に指定を受けています。
ところで、谷口さんは、1718年にお亡くなりなられてますから、
印山寺梵鐘は、ほんの4年前の作品。
谷口さんにとっては、晩年の作品となったようです。 合掌
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