業界の月刊誌に掲載された空海(弘法大師)の言葉です。
「性霊集」というお大師さんの言葉を集めた本の中にあります。
今月号に、佐世保の六大寺(庵ノ浦)の若住職さんの
解説をまじえた文章が掲載されました。
ともあれ、この時代の私たちに最も必要な、
心にとどめおくべき言葉ではないでしょうか。
この御法語をこの時節にチョイスした六大寺の若さん!
敬意を表します。
私をとりまく自然や社会は、私の心のあり方によって変容する。
私の心が汚れたら、とりまく環境もよどみ濁る。
また、私の心は、そのとりまく環境に影響される。
とりまく環境が静かに安定していれば、私の心は明るく安らかになる。
仏教の教えで大切なことは、
「自分自身の問題としていかに取り入れることができるか」
にあると思います。
だから、できるだけ「わたしたちは」とか「あなたは(たちは)」という主語を使わずに、
できるだけ、「わたし」という主語でもって理解することが肝要です。
さしあたって私たちに最も身近なものが、
ご指摘の「人的環境」ですね。
少し例えが違うかもしれないけれど
自分の心の持ちようで相手をどんなふうにでも思える。
自分が好意的に思っていたら相手もそう思ってくれる。
相手を嫌な思いで見ていたら、相手も自分のことをそんな風に思う。
人的環境が安定していたら心も穏やかになる。