Eさんの案内で植物園に連れて行って貰った。冒頭に述べたようシンガポールの国土は
国と言うには小さすぎるほど小さいが、コンパクトに整備され清潔な環境が保たれている。
公共場所や植物園などは広い場所が確保されており、表面上国土が狭いと言う印象は余
りないが、1時間くらい北上するとマレーシアの国境に着くから、やはり狭いのである。
植物園も広大で南国特有の植物が植えられており、青々とした芝生とマッチして綺麗だ。
葉がとてつもなく大きい、根が異様に長いなど熱帯環境で生き抜くために適応してきた結
果の姿だろうが、細かく観察すると興味を引かれる。木々に交じり花も咲かせているが、年
間の温度は大きくは変わらないだろうから、日本の花のようにメリハリが余りなさそうだ。日本
は詫び寂び、淡い彩りが主体になるが、ここでは原色の華やかさが際立たせる。
派手な花の咲く植物園、南国だから温度も30℃くらいあり、日向を歩くと暑いが湿度は低い
から日本にいる時のように、汗ダラダラとは無縁。
植物園の奥に行くと国立の蘭園がある。一言で言い尽くせば絢爛豪華。
種類は多く大小、色合いもマチマチ、路地植え、吊るし鉢と飽きることなく楽しませてくれる。
一つ見終えると次にどんな花があるのか、楽しみになってくる。この園内も広く、ゆっくりと鑑
賞すれば半日は楽しめると思う。文字にすると味気ない紹介になるが、シンガポールに出か
けたら絶対に行くことをお勧めする。