私の思うカンボジアは映画『キリング・フィールズ』で観た残酷な内戦のイメージで、幼い
時に観た『ビルマの竪琴』と重なっていた。ポルポト政権が倒れ国の再建をするにしても、
自国だけでは立ち行かず各国からの援助によって進められてきた。首都プノンペンと地
方都市の開発格差は大きく貧しさはあるものの、平和の世の中で安心して暮らせることに
人々は満足していると思う。
アンコールワットはカンボジアにあることは知っていたが、地名は知らず地図のどの辺りに
あるのかも知らなかった。テレビのドキュメンタリー番組でカンボジア内戦の時、御多分に
漏れずアンコールワットも戦場になり、古い映像に像の陰から鉄砲を撃っている姿があった。
こうしたことが切っ掛けになりアンコールワットに出かけてみたいと思うようになった処に、米
子発のツアー募集があり参加することになった。遺跡のことについて殆ど知識はないから、
ガイドブックを3冊も購入して、ツアーで行く遺跡について調べたが、名前が長く読み慣れ
ない地名が多く、覚えるまでいかないが何とかイメージ付けすることはできた。
カンボジアへの入国にはビザが必要とされ入手方法は3つある。カンボジア到着時に空港で
申請する、旅行会社に代行して取得する、自分でカンボジア大使館に申請する。旅行会社
に依頼すると1万円くらい、自分で申請すると5000円くらい、空港で取得も5000円くらいの費
用がかかる。カンボジアにはe-VISAというシステムがあり、本国外務省のHPから申請すること
ができる。ここでの手続は申請書に記載、写真の送付、クレジットカードでの支払いを済ませる
と、メールで申請書受理の確認書を送って来るので、それとパスポートを日本のカンボジア大
使館に送ると、パスポート内にビザを貼りつけて返送してくれる。2回目に申請した時は、申請
手続きを済ませるとメールでビザを送ってくるので自分で印刷しパスポートに貼りつければよく
なった。話では到着後空港で申請の場合、比較的短時間で発行されるとのことだった。