食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『プリトビッツェへ長距離移動』

2014年01月11日 17時45分34秒 | 旅行

今回の旅の中で一番多く約500Km移動する。この距離は凡そ東京都~京都に匹敵する。

ここに来るまで総計約1,200Kmのバス旅行をしてきて12月2日のプーラ~ドゥーゴポリエ58

0Kmに次ぐ距離になる。こちらに向かう時と逆走するから、理屈としては一度見た景色をも

う一度見る

ことになり、景色以外に興味を持たない人には石山を見続ける退屈な移動になる。ディオ

クレティアヌス宮殿の市場で買ったマスカットは1Kgが12Kn(240円相当)だった。粒は不揃

いで日本のような立派な房ではない。市場だからマスカットであっても山積みにされており、

自分で選んだものをビニール袋に入れて貰う。兎に角、外国の果物は安い。粒は大小ある

が食べてみて味はいい。バスの旅ではトイレの心配があるから水分補給はこうした果物で

やってもいい。

先程の青空市場で買ったドライフルーツ、イカのフリット、マスカットをおやつにして長旅がス

タートした。案の定、1時間もしない内にこっくりさんが増殖し始めた。ドブロヴニクからヘルツ

ェゴビナの先まで、つまり行程の約半分は自動車道ではなく地道を走ることを紹介したが、地

道というより山道の上り下りが多かった。私は取り出した地図と道路標識を睨めっこしながらの

旅だから、結構楽しく過ごしていた。しかし道路標識は瞬間しか見えないことが多く、しかも地

名は私にとってアルファベットの羅列でしかないから読み取れず、位置確認には難儀した。

確認するため、ビデオ、カメラで標識を撮影して知ろうと何度も試してみた。シャッター速度を

変えてみたりするが腕が悪いから標識を捕えることは少ない。

その内、陽が落ち薄暗くなってくるとカメラの絞りを変えたりして、色々と試しながら道路標識撮

影の旅となった。バスの前列に座り正面から標識を捉えることは比較的容易だが、窓際からの

撮影は非常に難しい。こんなことを繰り返しながらの旅だから、他の人のように居眠り道中とは

ほど遠いものになった。今晩はプリトビッツェ国立公園の中にあるホテルに宿泊することになっ

ている。石山を通っている時、周囲が白かったから雪かと思って見ていたら雪ではなく石だった

ことがある。プリトビッツェに近くなり随分と白い石が多いと思っていたら、今度は逆に雪のようだ。

妻に雪ではないかと言うと、眺めながら石だ、雪だと言う。

ここはクロアチオの中では内陸部だから、スロベニアのブレッドと同様と考えれば雪であってもお

かしくない。バスを降りると昼間の温かかった気候とは雲泥の差、首を引っ込めてホテルイェゼロ

に逃げ込む。クロアチオのホテルは相対的に質がいい。食事は特別どうこうはなくそこそこ美味し

いものだが、日本人に一番嬉しいのは風呂。何れのホテルもシャワーをバスタブでできるようにシ

ャワーカーテンは、アクリル板のしっかりしたものが付けられていた。風呂の湯は十分にありしかも

熱いから、バスタブに湯を溜めて肩まで浸かることが出来る。

尤もバスタブは外国特有の浅いものだから寝た状態でしか入れないが、ヨーロッパのホテルはシ

ャワーのみしかない場合や湯がぬるく少ないホテルが多いことからすれば、上出来だと思う。

だから、比較的温暖な海岸部から内陸部に来てブルブルっとしても温かい風呂に入れば、疲れも

取れると言うもの。

           怖々撮ったヘルツェゴビナとの国境

移動の途中、場所の確認をするために撮っていた道路標識、大半は撮ってすぐ削除し

ていたが、それの残党

道路標識の写真

 

 


『原発とイノブタ』

2014年01月11日 17時44分16秒 | 日記

原発事故の為に10数万人が故郷から追われてしまい、今まで暮らしていた家はなす術も

なく放置に近い状態になっている。帰宅困難だとか準備地域だとか勝手な名前を付けら

れているが、これから先の暮らしがどうなるのか展望の開けない状態はこれからも続く。原

発の汚染で人が離れてしまった地域は野生のイノシシが我が世の春とばかり自分たちの

生息地域にしてしまった。食物連鎖の頂点にいた人がいなくなり不自由していた野生動物

たちの序列は変化し、それが根付いてしまった所に再び人が戻って序列を変えるのは簡

単なことではない。

イノシシ、テン、ハクビシン、ネズミなどが人間世界を乗っ取ってしまった・・・これはこれで大

変なことだと思っていた。ところが畜産で育てていた豚は主を失い野生化して、イノシシとの

交配によりイノブタが大増殖中という衝撃のニュースを観た。

イノシシの子供はウリ坊と呼ばれ茶色と白の筋がある。イノブタの一家の中に黒い色をしたウ

リ坊のような子供や、本来のウリ坊が一緒にいる所が映されていた。母親は黒い豚、父親がイ

ノシシで子供はイノブタということになる。イノブタの繁殖力は強く1度に10頭くらいの子供を産

む。イノシシは平均すれば4~5頭だろうから倍の繁殖力だ。彼らには汚染地域の区割りは何も

ないからどのような核汚染物質を食べて体内に蓄積の有無はどうなっているのかも判らない。

そうしたイノブタの糞も食物連鎖の対象になろう。

これは東電が作った事象だから、東電が捕獲して始末して欲しい。犯した罪やこうした迷惑ごと

を放置したままにして企業面するなと言いたい。野生化した動物や、繁殖し続けている野生動物

の対策を国や県が、どのようにして取ろうとしているのか何も聞こえてこない。このまま放置すれ

ば数が増えすぎて、必ず人が住む地域に追いやられてくる。それから対策をなどと思っていると痛

いしっぺ返しを食うことになる。それにしても罪作りな話だ。


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