食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『雑想考、時代と言葉』

2013年10月04日 18時02分19秒 | その他

言葉はその地域に土着して暮らしていた時代、親または地域の人から子に伝えられ

ていたから、方言は方言のままで意味も余り変わることは少なかった。人が地域を越

えて別の地域と交わりが可能になると、言葉にも少しずつ変化が出てきただろうし、

地域が広がれば更に変わっていったと思う。

現代になるとTVやネットなどを通じて、田舎と都会の言葉の壁はなくなってしまった。

方言や訛りが定着している処でも、若い層になるほどそのハードルは下がり方言すら

聞かれなく傾向にある。

だから何の拍子で流行り言葉になったり、取り上げ方によっては本来の意味とは違っ

た言葉として使われることもある。分かり易い例は『やばい』、『危険』という意味で若い

者の間で流行り、私たちが子供のころは年寄りが眉を潜めるような下賤なものとされた

ものだ。意味が変わって今では凄いという意味合いで使われているのはご承知の通り。

私が気に入らないのは『・・・になります』の馬鹿言葉。どこで何が間違ったのか知らな

いが一時は非難される時期もあったが今は公民権を得て、何処でもかしこでも馬鹿み

たいに使っている。

これと序列を同じくしているものに『あの子は・・・』と先輩でも後輩でも、大人も子供も

分け隔てなく使う。先日、40過ぎの女性が事件に遭った成人の知人としてインタビュー

を受けていて、やはり『あの子』とやっていた。

こういう使い方は何時ごろからなのか気づかなかったが、最近は当たり前のように日本

国民は成人も子供も『子』になってしまった。これはどんな屁理屈をつけられても逃れ

られない馬鹿な表現だと思う。

などなどと、難癖をつけているが言葉は時代と共に変わっていく。美しい日本語とよく

言われる。変わって欲しくない言葉、大切にしたい言葉は人それぞれだろうが、男も女

も下賤な物言いになるのだけは願い下げしたい。


『白い巨塔と癌』

2013年10月04日 17時37分29秒 | 癌のこと

今日は昼の給食がお休みだったのでお馴染みのラーメン屋に出かけ、お気に入りの

塩ラーメンを頂いた。店は昼前だったから店は閑散としており待つ間、古い週刊誌に

目を通していたら慶大病院の近藤 誠教授の癌の見解は今、一般的に言われている

ものと逆説を持論としており、その結果25年も教授のままで退官すると記載されていた。

その内容は確かに私たちが知識として摺込まれているものとは反対だ。

癌の転移について、癌の幹細胞には転移する性質を持つものと、転移しない性質の

ものの2種類がある。癌が発見された時、転移する性質のものは今の技術では確認

できない小さな時に他の臓器に転移していると言うのだ。治療したりして1年くらいし

てから他の臓器に転移が見つかったと、と言うのは小さい時に転移していた癌細胞

が成長して発見できるレベルになったからだ。

一方、転移しない性質の癌は元々の癌を治療すれば転移はしないから、順調に治

癒していく。

この話のまとめは、癌が発見されて手術をしても転移する癌の場合は既に転移して

いる、転移しない癌は手術で切除しない方法で治療する、つまり切除しなくても癌が

転移する恐れはない。手術による身体に与えるダメージ、低下するQOLなどを回避

できる。また、抗がん剤治療は善玉も悪玉も攻撃する為、身体へのダメージの割に効

果はない。末期がんの人に預言者のように『余命3か月』などと医師の説明がある。医

者でもこんな正確な人の命を推し量ることなど不可能だと言う。

こんな調子で一般論として語られていることの常識性、効果などを否定し続ける姿勢

から白い巨塔と重ねての記事だった。拾い読みだったから正確さに欠ける処がるかも

しれないが、概ねこんな内容で一般論とは逆説だが、私には受け入れられないもので

はなかった。


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