食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『回想旅行記、墓参りはマスタングでⅡ』

2013年10月26日 17時06分23秒 | 旅行

2時間ほどでスティーブの墓に到着、TVや映画で観る墓苑は日本のものとは違い全

体が平坦な景色だ。私たちは日本式で拝むと、レイたちは膝をついて洋式で拝む。

キャシーは感極まって小さな嗚咽を洩らす。

墓を前にして、もしはないが生きていたら墓石に刻まれている好きなウィンド・サーフィ

ンを楽しんでいるだろうに。

帰りは父を亡くしたボブと一緒に食事をすることになっており、彼の家で合流して、近く

のレストランに立ち寄った。昼食は直径が50センチ近くある大きなピザを5人でつつきな

がらのものだったが、レイとボブのお喋り大会のように2人で話をしていた。

内容は分からないがボブが時折『exactly(正に、その通り)』と受け答えしていたのをよく覚

えている。SF市内近くまで戻ってくると夕方のラッシュアワーが始まりかけていた。アメリカ

では面白いルールがあり金門橋では3人以上乗った車は通行料が只になり、ここは3人

上乗っている車は特別レーンが設けられており、案外とスイスイ移動できた。市内中心

が渋滞しているから特別レーンを過ぎると、渋滞に巻き込まれホテルまでノロノロ運転

になった。

ホテルで別れた後、私たちはホテル内のレストランに行き幕の内を注文し、昨晩に続き和

食だ。アメリカの食事は不味くはないがこれと言って美味しいものには当たらなかった。た

だ量は馬並と大量。周りを見渡すとビジネスマンが慣れない手つきで箸を使いながら、私

たちと同じ幕の内を食べており、日本食人気はアメリカで定着していた。昼間の疲れが出た

こともあり早めの就寝。ところがサンフランシスコは800万人が住む大都会、近くに消防署が

あり救急車の出動、パトカーのサイレンが一晩中、鳴っているような煩さで熟睡できる状況

ではなかった。犯罪は特定の危ない地区はもとより率そのものも日本よりずっと高いだろう。

特定の場所も低所得者の集まりで犯罪の温床のような場所、同性愛者たちが占拠したよう

な形になっている地域など私たちには理解できないものありそうだ。

だから・・・でもないだろうが繁華街にあるホテルの周辺は投げ捨てられた新聞や段ボール

箱の切れ端、たばこの吸い殻など道路に散乱しており、とても花のSFなどと歌う気分になれ

ない。そうした一角、若いお嬢さんが空き缶を前にして物乞いをしている。

アメリカンドリームで富を手に入れる人、その陰にはこうした多くの貧しい人が暮らす、何も

アメリカだけに起こることではないし、平均的な暮らしぶりを見れば、やはり世界トップクラス

だろうが、予想もしないシーンに考えさせられた。

側から見ていると裕福な国のように見えるが、大雑把な括り方をすれば光と影がはっきりと

分かれている国と言えるのではないかと思った。


『雑想考、原発の後始末』

2013年10月26日 17時04分45秒 | その他

福井県は原発が14基も設置されており、立地県として初めて、廃炉の取り組みが始ま

った場合を想定し、『廃炉対策室』を設立した。稼働年数が現時点で廃炉基準とされ

ている40年は、遠い先のことではないし、敦賀原発は活断層の上にあるから廃炉の対

象になっているとの考えからのものだ。

こうした動きは国のエネルギー政策が全く見えないから、恐らく『また廃炉40年は延長

されるのではないか・・』との思惑から他の立地県では検討もされていないのではなか

ろうか。私たちの国の責任者は『原発0は無責任な政策』と不思議なことをおっしゃった。

あれだけの被害を出しながら解決の手かがりさえも見つけられないで、水運びごっこを

続けているのに、それでも原発が大好きとみえる。

加えて原発事故に対し誰が責任を取っているのか、政官業の皆が無責任ではないか。

福井県の廃炉対策室は廃炉に関する技術的な課題への対応を主として、廃炉ビジネ

スに結び付けることも模索する。そして核の中間貯蔵施設の県外立地に向けた協議も

タスクとしている。

原発立地で金を貰い、廃炉で金にして、核のゴミだけは県外に。これは素晴らしい考え

だ。上澄みゲット作戦。

こんな考え方が当たり前のように出て来る脳味噌の中はどんな構造になっているのだろ

うか、とても興味がある。脳の皺は普通の人より多いのだろうか、逆だろうか、脳味噌はあ

るが国産の田舎味噌が入っているのだろうか否、輸入物では。それとも空っぽ?


リンク