夕食は昨日の食堂のような大きなレストランではなく、奥の方にある小じんまりとしたレ
ストランだ。私たちとちょっと離れた席にハイハイする年頃の子供と4~5歳の子供連れ
の夫婦が食事をしていた。下の子供が床でゴソゴソしているのを上の子供があやしたり
しており、実に微笑ましい風景を見ながらの食事になった。やがてその夫婦たちは食
事を終えて席を立ち、その足でご主人が私たちの席に来て『子供たちが騒いですみ
ません』と詫びを言った。咄嗟のことで上手く文を組み立てられなかったが『子供さん
を見ながら楽しい食事ができました』と言った、つもり・・・。
勿論のこと、食べ残していたものは係員から入れ物を貰って詰め持ち帰り、レストラン
といえども、こうしたことを当然のように出来ることが二つの点で羨ましかった。
一つは自分のお金を払って提供されたもの、残しては申し訳ないし、家なら冷蔵庫
に片つけておいてまた食べる、当然だ。二つめは残して帰ったら、家畜のエサにす
るには分別など必要になるだろうから捨てられてしまうことになるだろう。ゴミの減量化
に寄与することは明白だ。
食べ残したものを持ち帰るのは恥ずかしいことと、思う方が恥ずかしい世の中になっ
て欲しいと、本当に羨ましくその姿を見ていた。DLでExcuse meにしろ、こうした場面
にしろ、たった1日の中に日米の大きな違いがあることに驚かされっ放しだった。
私は食後にコテンパンで寝てしまった。妻の話だと私が寝た後から花火が上がり暫く
楽しめたと話してくれた。そして私が目覚めたのは朝4時か5時、すぐ傍にあるDLの駐
車場で大掛かりの清掃作業が始まり、車の動く音がしてからだ。
窓から覗いてみると沢山の清掃員と清掃車が忙しそうに動き回っていた。私たちの出
発も朝6時過ぎの予定だったから丁度いい目覚まし時計の役目を果たしてくれた。早
朝にここからLAに戻りラスベガスまで移動し、今回の目玉商品、グランドキャニオン観
光に向かう。