昼食は園内のレストランをと思ったが、どこも満員の様相、屋台のもので済ませようと
ポークリブを頼んだ。すると店員が大きなものを2つ3つと入れているから
『Sorry I need one』というと笑いながら『これが1人前』と、その量の多さに驚かされる。
コーラは日本の2~3倍はあるカップ。兎に角、私たちのサイズではアメリカ食を食べ
切ることなど、絶対に無理だと思わされた。ポークリブとコーラは大量に残りゴミ箱行、
合掌。何やら子供たちが好きそうな熊の館があったから入ってみた。
世間では有名なテディーベアだと後で知る。子供たちが一緒になって歌ったり、何か
アクションを起こすと大喜びで歓声が上がり大盛り上がりだ。何も知らなくてもDLは楽
しめる所だ。園内の街角のような所ではオルガンを弾き語りしていたり、何やら占いの
ようなことをしているスタッフが見受けられた。通りを歩いていたらミッキーやミッフィー
など音楽隊付きの賑やかなパレードがやって来た。子供たちも大盛り上がりになるの
は必至でたちまち子供たちに囲まれてしまった。ここではミッキーたちと直接触れ合う
ことができるから、子供たちは握手を求めたり抱きついたりしていた。これに対しミッキ
ーは大袈裟な仕草で子供たちの相手をしながら行進していく。多分、日本ではこうし
た事にはならないのではないかと思われるが、自由の国は色々なことにフレキシブル
だ。DLのアトラクションを知らないで行ったから、全体のどれくらいを楽しんだのか分
からないが、カリブ海の海賊、サンダーマウンティンなどが印象に残っている。
園内で列に並んで待っている時などにアメリカの別の一面も見せてくれた。大人であ
ろうが子供であろうが、私たちの前を横切ろうとすると必ず『Excuse me』と断りの言葉を
口にする。多人種、多国籍の国だからかもしれないが、礼儀正しいとされる日本人が
失ってしまった事のように思えて仕方がなかった。
園内を歩いたり、モノレールに乗ったりして夕方まで遊び回り、クタクタになったから、
もう諦めて帰ろうということにした。帰りは再び歩きで酒を買える店を探したが、生憎の
日曜日で今日もおあずけになった。それにしても日本が異常なのだろうが、街中に自
販機の姿はないのが当たり前の景色だ。むしろ、この方がすっきりしていいと思う。
帰国して知ったことだがアメリカでは自販機などを設置すると盗難に遭うので、商売に
ならない。銀行のATMでさえ機械ごと盗難に遭うから、操作する所だけが外部と接し他
は厚い壁で防護されている。ATMも自販機もアメリカでは『現ナマ』が詰まった箱である
ことを泥棒たちに教えている事になり、格好のターゲットにされる。自販機をATM並み
の防護をして稼ぐことは採算に合わないので、街中に自販機はない・・・これが正しいの
だろう。