カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

鈴木孝夫 『ことばと文化』 岩波新書

2014-10-03 17:26:19 | 本日の抜粋
伝聞だが、この本は40年前発行され、増刷が繰り返され現在は100刷に及ぶという。
一年間に二度の増刷だ。
岩波新書の歴史の中でも群を抜く本の一冊なんだろう。

でも今まで徳さんが手にする事はなかった。
それも当然、徳さん、この手の世界が苦手、興味もそんなにない。

それでも今回手にしたのは、松本輝夫『谷川雁 永久工作者の言霊』という本の中に、谷川雁が後半生、情熱を注いだ児童言語教育事業に鈴木孝夫が深く関与したとの記述があったからだ。

なるほど、増刷が繰り返される仕組みがおぼろげながら理解できる。
それは言葉の仕組みの図形化である。




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たとえ或る外国語の単語の使用法が、自国語の特定のことばのそれと、ある場合に合致するからといって、自国語のその単語の、他の使い方まで、これがあてはまると思ってはならないということである。
 何故ならば、言語が違えば、それぞれに含まれる個々の単語の持つ構造性は違うのが普通だからである。
  ******

辞書を引く時の訳の判らなさを説明する。



これは、我々が、欧米の言語なら、Iとyouだけで成り立つところを、日本語ではこれだけ複雑な構造を持っていることの図形化。




この図は、日本人が無意識に成立させてる、親族間の上下関係を図式化したもの。

まったく、やれやれであるが、確かに徳さんたち日本人はこの図式の範疇にある、、、、。


最後に鈴木先生は強烈なパンチを浴びせてくれる。

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 相手に同化し、甘えることに馴れている日本人は、つい自己を相手に投射し、相手に依存する。そして相手もまたこちらに同調してくれることを期待してしまう。
 強烈な自己主張をぶつけないで、相手に自分を分かって貰うのは、日本人が相手でない限り無理な話だということが、日本人には飲み込めていない。
  ******

徳さんは、自分が右翼なんかじゃないと頑なに信じ込んでいるが、ここら辺で少し不安になる。

相手に同化し、甘えて、どこが悪いんだと。
むしろそれは、世界に対して投げかけるべき美質じゃないのか?



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