カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

『テロ死/戦争死』 第三書館編集部編

2016-02-06 20:23:01 | 本日の悪食
ページを開けば、親しいものから弔われる事を拒否しているかのような無残な屍体の写真が無数に陳列されている。
あるものは焼かれ、あるものは手足を吹き飛ばされ、あるものは切り刻まれ、あるものは吊るされ、、、。
これでもかこれでもかと羅列される、銃器や刃物や爆弾、ミサイルなどによる人体の破壊だ。
このフォトドキュメント集はアメリカのサイトに載っていたものを編集したものだ。
本の作り方としては余り感心しない。
作り手の内面への問いかけがないままに編集している。
編集者病というのが感じられる。

まあそうは云っても、遺体の画像を掲載することをタブーとしている日本のメディアには決して登場しない代物だ。
(なんでもこの本は、大手配本業者から委託配本を拒否されたんだそうだ。それも情けない話だ。事実は事実として受け止めなければならない)
自爆テロで死者何名負傷者何名の報道で打ち止めだ。
今回の空爆により死者何百名(そのうち子供数十名が含まれる)、負傷者は数千名出た模様である、で打ち止めだ。

マスコミ報道は、要するに勢力争いを競馬中継のように幾分興奮気味に伝えているに過ぎない。

必要最低限、我々が知らなければならぬのは、
テロ、戦争に関する報道に限って言えば、鳥瞰的な視点を持った報道じゃなく、被災した個々の現場の状況だ。

この写真集で印象に残った画像が、


これは、多少報道された。
イラクの子どもたちが橋に吊るされた米兵の死体を歓喜してさいなんでいるのだ。

彼等の環境はそのようなものである。
当たり前と言えば当たり前。
親族が殺され、日常にこの手の死体がゴロゴロしている環境下で、他にどんな反応が可能なのだろうか。

でも、我々はこれを狂った世界と呼ばねばならぬ、、、。
そして狂わせたのは何かだけが問われなければならない。


ああ、でも、なるべく明るい話題を取り上げたいね、、、。





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